空腹のロバがいる。 ロバから3メートル離れた位置に、 水がたっぷりと入った桶と、 えさが山盛りになった桶が置いてある。 水桶とえさも3メートル離れている。 さて、ロバはどちらに行くか。 解答 答えは、なぜかロバは立ち往生してしまい、 水もえさも選ばず、ついには餓死する。 これは「ブリタンのロバ」 という逸話である。 ブリタンのロバは、 どちらも欲しいけれども、 どちらに手をつけていいか 手がかりがなく、 結局選べないまま、餓死してしまう。 これは、人間の「迷い」 の元型を表わしている。 AさんとBさん、 どちらにもいいなと八方美人に対応して、 結局どちらも得られず、 恋が終わってしまうこともある。 人生は、二者択一の連続。 人生の岐路に立ったら、 どちらを選んでも後悔することを 肝に銘じる。