善とは何か。 どのように生きることが 本当に「善い」ことなのか。 古代ギリシャ社会に生きたプラトンと、 その師であるソクラテスは、 哲学の歴史上初めて、 このテーマに取り組んだ。 ソクラテスは、 「自分の内面である"魂"が、 できるだけ優れたものになるように 気をつかうべきだ(魂の配慮)」と述べる。 そして多くの金銭を得たり、 自分の地位や評判を 高めたりすることだけでは、 魂を優れたものにすることはできない、 と考えた。