17世紀のフランスに生きたデカルトは、 「理性で考えれば全ての人が 受け入れられる地点から、 哲学を出発させなければならない」 という考えを打ち出した。 そして、 「生まれつき全ての人に 理性が備わっている」 という前提のもと、 全ての存在を疑ってなお、 「疑っている私」 の存在は疑えないという 「我思う、ゆえに我あり」 という真理を確信する。 この「方法的懐疑」 と呼ばれるやり方は、 全ての人が実際にやってみることができ、 哲学の普遍性の理念を示すものである。