Liberal Arts {Article048}

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哲人に聞く:男性だから働く女性だから家庭に入る?【デカルト】


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「男性だから」「女性だから」。

日常で、
意図せず使ってしまいがちな言葉にも、
ある種の固定観念が存在している。

人間が価値観を形成する過程の始めに、
まずは親子関係が挙げられる。

人は幼い頃から、
命令や禁止を繰り返されることで、
人間として生活するためのルールを
無意識的に学んでいく。

その中で、
「男の子だから~」
「女の子だから~」
といった言葉をかけられる。

学校などの公教育においては、
人種や性別を超えた「平等」「自由」
などの価値観を学ぶ。

しかし一方で、
社会に出てみると必ずしも
そうではない考えがまかり通っている。

デカルトは、
”全てを疑う”ことで、
哲学的な思考のシステムを構築した。

全ての価値観を疑い、
理性を用いてもう一度考えなおす。

ただし、
既存の価値観を考えなおすうえで、
大事なのは次のような前提をおくこと。

・ 法律に違反しない
・ 一度決めたらゆらがない
・ 個人的な欲望に左右されない

たとえば、
「男性だから働く」という
価値観の根拠を取り出すと、
「体力がある」
「昔からそう決まっている」
などが挙げられる。

その後、
その根拠が女性に
あてはまるのかどうか考えてみる。

根拠に矛盾する点があれば、
その価値観には考えなおす余地がある。

宗教や文化のちがいを越えて、
人間として誰もが受け入れられる
事柄こそが普遍的に正しい。

少しでも疑問を感じる
価値観については、
再考してみる。