「男性だから」「女性だから」。 日常で、 意図せず使ってしまいがちな言葉にも、 ある種の固定観念が存在している。 人間が価値観を形成する過程の始めに、 まずは親子関係が挙げられる。 人は幼い頃から、 命令や禁止を繰り返されることで、 人間として生活するためのルールを 無意識的に学んでいく。 その中で、 「男の子だから~」 「女の子だから~」 といった言葉をかけられる。 学校などの公教育においては、 人種や性別を超えた「平等」「自由」 などの価値観を学ぶ。 しかし一方で、 社会に出てみると必ずしも そうではない考えがまかり通っている。 デカルトは、 ”全てを疑う”ことで、 哲学的な思考のシステムを構築した。 全ての価値観を疑い、 理性を用いてもう一度考えなおす。 ただし、 既存の価値観を考えなおすうえで、 大事なのは次のような前提をおくこと。 ・ 法律に違反しない ・ 一度決めたらゆらがない ・ 個人的な欲望に左右されない たとえば、 「男性だから働く」という 価値観の根拠を取り出すと、 「体力がある」 「昔からそう決まっている」 などが挙げられる。 その後、 その根拠が女性に あてはまるのかどうか考えてみる。 根拠に矛盾する点があれば、 その価値観には考えなおす余地がある。 宗教や文化のちがいを越えて、 人間として誰もが受け入れられる 事柄こそが普遍的に正しい。 少しでも疑問を感じる 価値観については、 再考してみる。