よく「木を見て森を見ず」と言われる。 全体に目を向けることが大事だと いう意味である。 これに見事に答えてくれるのが レヴィの構造主義である。 構造主義とは、 要素と要素の間の関係からなる 全体のことであって、 簡単にいうと物事の全体構造に 目を向けることで、 本質を探ろうとする思想。 基本的な発想は、 現象の部分に理由を求めるのを止め、 全体を構造と見る。 ポイントとなるのは、 一部の要素の変化だけに 目をとられていては、 変わることのない全体構造を 見失うということ。 全体に着目することで、 全体の枠組みそのものが不変 であることを認識してはじめて、 それを構造と捉えることができる。 私たちは、 物事の一部だけを見ていては 誤解をしてしまう。 だから全体を見なければならない。 構造主義は正しい物の味方であり、 正しい思考の方法論であると言える。