Liberal Arts {Article116}

ようこそ「リベラル・アーツ」へ...

自由とは何か?【ミル】


【動作環境】iPhone[○], Android[○], Windows{Microsoft Edge[○], Google Chrome[○]}
ミルによると、
社会全体の幸福を実現するには、
国家による干渉は
ゼロというわけにはいかない。

しかし、それが行き過ぎると
自由が損なわれてしまう。

そこで彼は、
国家による正当な干渉の
一般的基準を提示した。

それが危害原理=自由原理。

まずミルは、個人は、
自分の行動が自分以外の誰の利害にも
関係しないかぎり、
社会にたいして責任を負わないという。

そして次に、
他者の利益を損なう行動をとったら、
社会に対して責任を負い、
制裁を受ける。

簡単にいうと、
人に迷惑を掛けないかぎり、
何をしても自由ということ。

ここからミルは、
自由な生き方の選択が認められるべきだ
という議論を展開する。

つまり、
個人の創造性を発展させよと。

彼は人間を1本の樹木にたとえることで、
機械とは違って自ら成長、
発展していく存在であると論じている。

結局、ミルが理想とした社会は、
誰もが自由を謳歌し、
個性を発揮できるような社会、
国家なのだ。

だから個性をおしつぶそうとする
凡庸な習慣の専制を恐れた。

それは自由の精神を
だめにしてしまうと。