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なぜ成功者のアドバイスは障害になるのか?【成功】

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成功本は巷に溢れている。

どの本も間違ったことは言っていない。

でも何冊読んでも、
成功への第一歩を踏み出せない。

あまりにも情報が多すぎて、
一体、何を信じて、
何をやっていいのかわからない。

やることが多すぎて圧倒される。

まず何をやって、
次に何をやれば成功するのか?

その優先順位がわからない。

「人に役立つことをしていれば、
お金は後からついてくる」
もっとも過ぎて誰も反論できない。

常識的な成功法則は、
他にもいっぱいある。

「謙虚でなければならない」
「本当に大切なのはお金じゃない」
「人との出会いを大切にする」

この標語を実践することで、
本当に成功するのか?

この標語を繰り返しながら、
年収300万円~500万円の
サラリーマンで終わる人は、
ゴマンといる。

凡人は、謙虚でありたいと思っている。

お金で幸福は買えないことも、
人との出会いが
人生を変えることもわかっている。

でも、常識的な成功法則だけを
信じていても、
凡人には、全然、成功への道が
切り開かれない。

なぜ常識的な成功法則は、
役に立たないことが多いのか?

実をいうと、
多くの成功法則は、
成功者が自分にいい聞かせるものである。

だから、成功者にとっては、
すごく意味がある。

まともな成功者が一番恐れるのは、
傲慢になり、
天狗になってしまうことだ。

だから、
自らを律するために
「謙虚でなければならない」
「お金で幸せは買えない」
「人との出会いが大切」
等の常套句を唱える。

もちろん、
常識的な成功法則は大事だと思う。

ところが、
お金のないときは違う。

「お金で幸せは買えない」
と言われても心に響かない。

もっと切実な関心事がある。

「どうしたら、家を持てるのか?」
「どうしたら病気になったとき、
家族に暮らしの保証ができるか?」

凡人にとっては、
そういう現実問題の方が、
何倍も重要だ。

そんなとき、
「お金で幸せは買えない」と
常識的なことを言われても、
単なる気休めにしか聞こえない。

しかも、
しっかり稼ぐことが必要な時期に、
「お金がすべてじゃない」と言われたら、
どうなる?

かえってこの常識的な成功法則は、
マイナスになる。

凡人にとっては、
お金を稼ぐことに対する
懐疑心を持つのは致命的。

なぜなら、
儲かり始めたとたん、
自分にストップをかけてしまう。

凡人にとっては、
謙虚であることも不利。

営業マンが謙虚だったら、
値引きされる。

凡人にとっては、
単純に人との出会いが
大切というのも勘違い。

人脈を大切にすれば、
下請けはできるけど、
元請けはできない。

結局、
成功者が語る成功法則のなかには、
成功した人がさらに
成長するための法則が多い。

凡人は、
それを真に受け止めてはダメ。

優先順位が違うのだから、
かえって逆効果になる。

これがわかっていないと、
ジレンマに陥る。

「お金がすべてではない」
 ▶「でも、お金を儲けなければ」

「謙虚でなければならない」
 ▶「でも、傲慢でなければ、高値で売れない」

「人との出会いを大切に」
 ▶「でも、下請け仕事をやらされるばかり」

このように気持ちが揺れに揺れる。

振り子のような状態のなかで、
一歩も先に進めなくなってしまう。

だから、いつまでたっても凡人は、
裕福になれない。

では、
凡人はどうすれば裕福になれるのか?

それは・・・
「お金」と「心」の問題を
切り離すことだ。