だが、作業員が彼一人しかいないため、 何ヶ月も先まで予約で いっぱいになってしまった。 このときも、 ブライアンはチャンスをつかむ 能力を発揮して収入を増やした。 まず「自宅洗車」の料金を上げていき、 顧客を失わない限度ぎりぎりの 金額まで値上げした。 その後、 人口あたりの高級車の台数がアメリカで もっとも多い地域に会社を移した。 最高のビジネスチャンスを狙ったわけだ。 ブライアンの顧客のなかには、 アメリカでもっとも裕福で、 フェラリーのヴィンテージ・カーから ロールスロイスまで数多くの高級車を 所有する人々も含まれていた。 彼の顧客がみな、 自分の車がショールームに 飾られるほどの状態に メンテナンスされることを 望むことは間違いない。 ブライアンは熱心に仕事をして 高額所得者になった。 そして成功の証として豪邸を買い、 さらにメルセデス・ベンツ、ポルシェ、 ハーレー・ダビッドソンを購入した。 【[1]へ戻る、[3]へ続く】