天風哲人の箴言 [完全版(1-5)]【中村天風】
※
箴言とは、戒めという意味である。
この箴言には天風哲人(中村天風)の悟りと哲学が力強くうち込まれている。
箴言[1]
箴言[2]
箴言[3]
箴言[4]
箴言[5]
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- 人生の出来事に対応する
其精神態度が積極か消極かという事で
その結論の成否が決定する
- 価値ある人生に活きるには
先ず自分の本質の尊さを
正しく自覚することが必要である
- 人が人の世のためを本位として活きる時
その心の中に
卑しい不平不満の火は燃えない
- 健康や運命というものは
それを消極的に考えない人々にのみ
恵与される様
宇宙真理ができて居る
- 信念の重要な事は大抵の人の知るところである
然し それを
現実に堅持して居る人は極めて尠ない
- 報償を目的としたり
恩に着せる心もちで
為される言行は
真の誠意でもなく
又親切でもない
- 人間の生命の力を
向上的のものであると
正しく気づかぬ人は
其一生を平凡無為で
終わることゝなる
- 真の平和の世界を
作為せんと欲するものは
先づ個々の家庭平和を
確率することを実行すべし
- 完全な人生に
活きようと思うならば
先づ現在の瞬間を
能う限り価値高く
活きるべし
- 人生に対して
積極的精神を有つものは
常に健康や運命の勝利者となり
否らざるものは敗北者となる
- 人生に最も注意すべきことは
得意の時に
一しお心の備えを
緩めぬよう
心かけることである
- 健全なる精神は
人生の一切に対して
其心の態度が
積極的である時にのみ
正しく作為される
- 時は金なりという諺があるが
真実に於いて
時は金よりも
貴重な尊さがある
- 調和という事は
真善美の美に該当するもので
これは探求すべきでなく
自ら進んで
作為すべきものである
- 何人も
成功を希望して居りながら
案外否らざるものの多いのは
その心に
積極性のものが
欠けて居るからである
- 模倣も極限に到達すると
真実と同様になる
此の真理に則って
善いという事は極力
模倣に専念すべきである
- どんな場合にも
慌てない人となるには
平素の言動を
出来るだけ
落ちついて行う様
心がけるべきである
- 人生は侭ならぬものと
正しく自覚する時
不自由や
不満というものを
少しも苦悶で感じなくなる
- 日常生活を行う際
能う限り
善なることを行おうと
心かけることは
人生の最も尊いことである
- 真人たらんには
その生活を考慮するに先ち
生存を確保することを
第一に認識すべし
- 真の幸福は
現在感謝を実行する
謙虚の心から期せずして
招来される
- 他力本願でのみ生活すると
人間の一番大切な
理想というものが
断然貫徹しない
- 腹を立てて居る人には
決してその心持に
過度の共鳴をしたり
或は煽動してはならない
- 人は自己のために
活きると同時に
亦常に
人の世のために
活きることを忘るべからず
- 反省という事は
自己自身を
正しく進歩向上せしむる
人生の最良なる要諦である
- 功徳の布施とは
正しいそして清いよろこびを
人のこころに
頒つことである