私はもう何事が自分の人生に発生しようと、 決していたずらに心配もせず、 また悲観もしないように心がけよう。 それはいたずらに心配したり悲観したりすると、 すればするほどその心配や悲観する事柄が、 やがていつかは事実となって 具体化してくるがゆえである。 神仏と名づけられている 宇宙霊なるものの心の中には、 真善美以外に、 心配や悲観というような消極的な心持ちは、 夢にもない。 私はその宇宙霊の心と通じている心を もつ万物の霊長たる人間である。 したがって私がこの自覚を明瞭にした以上は、 下らぬことに心配したり、 悲観したりする必要はさらにない。 人はどこまでも人としての面目を発揮せぬと、 人間の、第一つらよごしである。 人間が人間らしくあるときにのみ、 人間の恵まれる幸福を享け得る。 だから私は 宇宙霊の心と宇宙霊の力に 近寄るために、 心配や悲観という価値なきことを 断然しないことにする。 そして真理に則した正しい人生に活きよう。 【◀前の誦句へ | 次の誦句へ▶】