6. 人間だけに与えられた秀れた力というのは 価値高い人生に生きようとするならば、 なにをおいても、どんな場合にも、 自分の心を、へこたれさせてはいけないのです。 心が消極的になったら、 もう、健康はもちろん、運命もぜんぜん、 ほころびてしまうんです。 なぜかというと、 人間の生命のなかにある 人間だけに与えられた秀れた力というのは、 心のもち方一つで、 その人間の生命をプラスにもマイナスにもする、 そこに恐ろしい差別があるんですよ。 7. 悲しければ明日悲しべばいい あなたたち、今夜、寝て、起きれば、 明日が来る、と思っているだろう。 寝て、覚めて、明日になってごらん。 明日が、今日になるから‥‥。 だから、明日という日は、 日向の影法師の同じで、 いくら追いかけても掴まらない。 だから、悲しければ明日悲しめばいい‥‥。 明日悲しもうと思って、翌る日、 目が覚めると今日になるから、 また明日になる‥‥。 8. 迷いがあるから悟りってやつがあるんだ 迷いがないと悟りがないんだよ。 悪があるから善があるんだ。 善があるから悪がある。そうだろう。 迷いがないと悟れないんだ、 迷いがあるから悟りってやつがあるんだ。 9. 自分の人生は、どこまでも自分自身が守るべき 人生は人に頼るべからず ということが厳粛な心理だと思いませんか。 自分の生命、自分の人生は、 どこまでも自分自身が守るべき義務があり、 また責任のあるものだと思いませんか。 10. 心というものは生きるために使う 心というもんは、厳粛に言うと、 生きるために使うので、 使われるためにあるんじゃないんだから、 これ忘れちゃダメだよ。 心に使われたら最後、 人生はたちまちその価値を失う。 【 ◀前の言葉へ | 次の言葉へ▶ 】