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70歳が老化の分かれ道【14選】



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◆70代ともなれば、
早期発見、早期治療にほとんど意味はない。

早期発見であれば、
自覚症状がある人はほとんどいない。

そのままがんが発見されなければ、
4~5年くらいは自覚症状のない状態が続き、
これまでの元気さが保てる。

それなのに健診で発見されたばっかりに、
手術をやって一気に身体が弱ってしまい、
他の病気になったり、
寝たきり状態になって
寿命を縮めてしまうなどということはよくある。

まさに、「知らぬが仏」で、
がんであるなどということは
知らないほうが高齢者にとってはいい。

◆70代のための「がん」とのつき合い方

70代になると、がんを患う人も増える。

重要なポイントとなってくるのは、
がんが見つかったときに、
手術するかどうかという点。

50代以下なら手術してもよいし、
60代でもグレーゾーン、
まだ、大丈夫かも知れない。

ただし、70代以上の人であれば、
手術はしないほうがいいと考える。

70代の人が、
がんで手術をすれば、
確実に体力は落ちて老け込む。

よぼよぼになっても一年でも長く生きるか、
数年早く死んだとしても、
元気な状態を長く持続して生きるか、
どちらをとるかという決断を迫られる。

個人的には、
70代になったら、
手術はしないほうがいいと考える。

70代でがんが見つかったとしたら、
手術しても、しなくても大差はなく、
むしろしないほうが元気に長生きできる
可能性が高いと考える。

◆日本には、
長生きを専門とする医師はいない。

人間の身体全体を見て、
どうすることが身体によくて、
どうすれば身体に悪いのか
言ってくれる医師はほとんどいない。

医師に何か言われても、
ただうなずくのではなく、
自分で考える習慣をつける。

はたしてこの指示に従って、
自分は長生きができるのか、
自分が望むような晩年を生きられるのかと考える。

◆健診より心臓ドック、脳ドックを受ける

健診に対する「信仰」は強いものがあるが、
実際、健康診断は、長寿のためには
ほとんど役に立たないのが現実。

健診結果を盲信して数値改善に取り込むことは、
健康になるどころか、
その人をどんどん「元気のない老人」
にしてしまう。

◆高齢になったら、
一生懸命、勉強するよりも、
これまでの知識や経験を自分なりの意見に
加工してアウトプットすることを
意識的に行う。

◆脳の老化を防ぐのは、
生活のなかの「変化」

前頭葉の老化を防ぐには、
「変化のある生活」をすることがいちばん。

前頭葉とは、
想定外のことに対処するとき、
活性化する部位である。

逆にいえば、
毎日、単調な生活を繰り返していると、
前頭葉は活性化せず、
衰えてしまう。

◆肉を食べる習慣が
「老い」を遠ざける。

高齢になると、
肉を控えた野菜中心の食事が身体にいいと
考えている人が多いが、
それは間違っている。

セロトニンの材料となるのがトリプトファン
というアミノ酸。

それが多く含まれているのが肉。

肉を積極的にとることで、
セロトニンの生成が促進され、
意欲低下の抑止に働く。

セロトニンは、
光りを浴びるとたくさんつくられる。

1日1度は部屋の外に出て、
陽の光を浴びる。

いちばん手軽な方法は、散歩。

◆働くことは、
老化防止の最高の薬。

寿命が延びて、90歳、100歳まで
生きるようなこれからの時代は、
歳をとったので「引退する」という考え方自体が、
老後生活のリスクになる。

引退などと考えず、
いつまでも現役であろうとすることが、
老化を遅らせて、
長い晩年を元気に過ごす秘訣。

◆「意欲の低下」を防ぐには、
日々の生活のなかで、
前頭葉の機能と、
男性ホルモンを活性化させることが
とても重要となる。

◆「意欲の低下」こそが、
老化でいちばん怖い。

病気やケガをきっかけに老け込んでいく
ということもあるが、
加齢とともに老け込んでいくというときは、
意欲の減退が要因となって一気に年老いていく。

◆70代というのは、
意欲的に身体を動かしたり、
頭を使ったりしないと、
すぐに要介護になってしまうというリスクがある。

◆高齢者にとっては、
脳機能、運動機能を維持するために、
「使い続ける」ということが重要となる。

◆「人生100年時代」が目前に迫った私たちは、
今後は、「老い」を2つの時期に分けて
考えることが求められている。

それは70代の「老いと闘う時期」と、
80代以降の「老いを受け入れる時期」。

◆気持ちが若く、
いろいろなことを続けている人は、
長い間若くいられる。

栄養状態の良し悪しが、
健康寿命でいられるかどうかを決める。

そして、
それ以上に重要なのは、
人々を長生きさせる医療と、
健康でいさせてくれる医療は違うということ。