Liberal Arts {Article188}

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人生はすべて逆を行け [1] 自分のお金は使い切って死になさい



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◆参勤交代

都会には都会暮らしの長所と欠点がある。

田舎には田舎暮らしの長所と欠点がある。

これは相互補完できるから、
昔の殿様が参勤交代したように、
現代人も田舎と都会の両方で暮せば、
理想的な暮らし方ができる。

今はリモートワークの時代なので
田舎でも都会でも仕事が可能となった。

◆ほとんどの幸せはお金で買える

ある種の幸せは、
絶対にお金では買えないが、
普通に人間が望むような幸せは、
ほとんどお金で手に入れられるものである。

お金を出せば買える幸せは、
さっさとお金を出して買えばいい。

また、そういう幸せを手に入れるために、
大いに稼げばいい。

人生を海にたとえ、
人間はその海を渡っている存在とすれば、
さしずめ船頭が「お金」である。

よい船頭を持たなければ、
楽しい船旅はできない。

◆お金は全部使い切って死になさい

自分のお金は全部自分で使い切って死ぬ。

すっきり、
さっぱりしていていいではないか。

ただし、人間、
死ぬ時期が分からないのが難点だ。

お金はストック(貯める)のではなく、
フロー(流れ)としてとらえる。

理想は生涯現役である。

現代は、暮らしができるくらいのお金は
稼ぎ出せる。

しかも、稼ぎ出す手段、方法は無限に細分化され、
豊富にある。

そんな時代に、
律儀に「子どものため」といって、
自分が稼ぎ出したわずかの財産を残すことはない。

自分で稼いだお金で、
自分の人生をエンジョイすべきだ。

それでこそ長寿社会の意味がある。

◆お金は使わないと入ってこない

「お金は肥料のようなものであり、
散布しなければ役に立たない」

というのは、
いつの時代も変わることのない真理。

肥料を倉庫にいくら大量に積んでおいても、
畑けにまかない限りは利益をもたらさないように、
お金をいくら貯め込んでも、
使わない限りお金は生きてこない。

お金にはフローとストックがある。

「使う」と「貯める」である。

血液の循環と同じように、
お金が流れていないと、
社会の健全さを保てない。