Liberal Arts {Article193}

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イーロン・マスクが多くの知識を吸収している秘訣とは?



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イーロン・マスクにある人がたずねた。

「あなたがたくさんの本を読み、
たくさんの賢い人を雇い、
彼らの知識を吸収していることは知っています。

ですが、
あなたは世界中の誰よりも多くの知識を
頭に詰め込む方法を知っているように見えます。

その秘訣は何ですか?」

すると、マスクはこう答えた。

「知識を一種の
セマンティック・ツリー(意味の木)
として捉えることが重要です。

そして枝葉・詳細を見る前に、
まず幹や大きな枝、
つまり土台となる原理を理解しておくんです。

そうしないと
枝葉をつなぎとめるものがありませんから」

知識の基礎がしっかりしていれば、
そこに新たな情報を追加することは簡単だ。

すでに習得したメンタルモデルに結びつける形で、
情報をつなぎとめることができる。

マスクのアプローチは、
学習法の脳科学にも裏付けられている。

脳が変化する能力のことを神経可塑性と呼ぶが、
これには単一の神経細胞レベルでの変化と、
ロケットの製造方法を学ぶような
非常に複雑なレベルの変化が含まれる。

新しいことを学ぶというのは、
試行錯誤の連続だ。

試行に成功すると、
神経接続が強化され、
つなぎが太くなる。

木が太く強くなって枝が伸びるように、
私たちの脳は神経の接続を強化し、
そこに新たな情報を組み込んでいく。

うまく接続されない情報は
枯れ枝のように弱くなり、
やがて消え落ちる。

イーロン・マスクは
知識の土台となる「原理」を追求することで、
エネルギー産業に革命を起こし、
ブロードバンド衛星を打ち上げ、
高速輸送システムを設計し、
太陽光発電を改良し、
火星に宇宙船を送り込んだ。

もっとも基本的な「原理」を理解すれば、
それを応用して
すばらしいことができるという事実を、
彼の生き様が物語っている。