◆ウォーレンバフェットは、 従業員やビジネスパートナーを選ぶ際に、 信頼を測る3つの基準を用いている。 その3つとは 1. 誠実さ (Integrity) 2. 知性 (Intelligence) 3. 自発性 (Initiative) だ。 頭文字をとって 「3つのIの法則」。 3つとも大事だが、 何よりもまず誠実さがなければ、 ほかの3つが裏目に出ることもある。 ◆読書から最大限の成果を得るための3原則 ・インディ効果を利用する 本の寿命は、その本の年齢に比例する。 本が古ければ古いほど、 その本が将来にわたって生き残る可能性が高い。 だから本を選ぶときは、 長く読まれている本を優先するといい。 つまり、古典を積極的に読む。 ・吸収するために読む ただ「読了」を増やすためだけに 本を読むのはもったいない。 本に心から没頭すれば、 まるで自分がその体験をしたかのように、 自分自身を変えることができる。 ・エッセンスを抜き出す 本を読み終えたら、 その本から学んだことを 自分の言葉で1ページにまとめる。 ほんの10分程度でいい。 自分の言葉で本のエッセンスを抜き出せば、 知識の吸収が深まる。 要約の作業によって、 情報は理解になり、 理解が独自の知識に変わる。 ◆「外国語を学ぶぞ」 と決意した人の多くが挫折するのは、 間違えるのが恥ずかしいからだ。 最初から完璧でありたい、 少なくとも恥をかきたくないと思っている。 だが、「間違いこそが言語学習を加速させる」 ということを肝に銘じるべきだ。 失敗なくして習得はありえない。 恥をかくのを恐れていたら、 何も学べない。 ◆2.5秒が未来を変える 最新の脳科学および心理学によると、 「今」として体験される時間はおよそ2.5秒。 私たちは常に2.5秒を生きているとも言える。 大きな成果も、 突き詰めればこの小さな現在(今)の繰り返しだ。 ◆収穫逓減の法則 あるポイントを超えると、 努力の量は結果に結びつかなくなる。 むしろ、パフォーマンスが低下する。 経済学ではこれを「収穫逓減の法則」と呼ぶ。 入力の量が一定量を超えると、 いくら入力を増やしても 増えなくなるという意味だ。 多くの人は、 アウトプットの低下を努力の量で補おうとする。 無理やり長時間働き、 力ずくで頑張る。 その結果、どうなるか? 利益率がマイナスになる。 ◆睡眠負債に打ち勝つ方法 ある種のタスクにおいては、 昼寝の効果が一晩の睡眠に 匹敵するという報告がある。 また、 「90分の昼寝で、8時間の睡眠と 同程度の学習向上が見られた」 という研究報告もある。 昼寝に対する罪悪感を捨てて、 昼寝をしてみたらどうだろうか? 昼寝のコツは、次の4つだ。 1. 疲れて集中力が低下してくる時間帯を選ぶ 2. アイマスクと耳栓またはノイズキャンセラーで、 暗く静かな環境をつくる 3. 起きたい時間にアラームをセットする 4. 昼寝をするときには、 ほかのやるべきことはいっさい考えない。 寝て起きたらもっと効率的に タスクをこなせるのだと意識する ◆肉体的・精神的に 最高のパフォーマンスを出すためには、 使う時間と休ませる時間のメリハリが必要だ。 心身の披露を防ぐためのもっとも簡単な方法は、 短い休憩を頻繁に取ることだ。 たとえば、 1. 午前中に最優先の仕事をする 2. その仕事を、 90分以内の3つのセッションに分割する 3. それぞれのセッションの間に短い休憩 (10分から15分)を取り、頭と体を休ませる ◆考え方を180度逆転させる もっとも簡単に問題を解決するコツは、 「いつでも逆から考える」ことだ。 最初に思いついたやり方を、 ひっくり返してみる。 後ろ向きにたどってみる。 そして 「もしも反対のことが正しかったらどうだろう?」 と考えてみる。 そうやってものごとを逆転させると、 うっかり見落としていた前提に気づきやすくなる。 複数の視点から見られるからだ。 逆からたどることで、 思考の弱点がクリアになる。 そして、新たなやり方に心が開かれる。 ◆最小努力の法則 人の脳は、 困難なことを避けて、 簡単なことを好むようにできている。 認知容易性のバイアス、 あるいは最小努力の法則と呼ばれるものだ。 何かがほしいとき、 人はもっとも苦労の少ないやり方で それを得ようとする。 進化的な観点から見れば、 こうしたバイアスは有利に働く。 最小努力の法則は、 人の生存に不可欠なバイアスなのだ。 もっとも少ない努力で成果を出そうとする傾向が、 ヒトという種の生存を可能にしてきた。 こうした自然の傾向に抗うのをやめて、 それを強みに変えてみたらどうだろう? ◆ビッグロックの法則 ビッグロックの法則は「大きな石理論」 とも呼ばれる有名な法則だ。 空瓶にさまざまな 大きさの石を詰めようとするとき、 小さな石から入れていくと、 大きな石を入れるスペースが なくなってしまう。 同じ大きさの空瓶を用意して、 今度は大きな石を最初に入れていく。 それから小石と砂利を入れると、 ちょうど隙間にフィットして、 すべての石がうまく収まる。 大きな石は、 健康や家族などの最優先事項。 小さな石は、 仕事やキャリアといった、 優先順位がいくらか低いものごと。 砂利はスマホいじりやSNSなど、 取るに足りないものごとを表す。 要するに、 いちばん大事なことを優先すれば、 大事なことを達成できるだけでなく、 ほかのことをする余裕も生まれるという意味だ。 逆に、些細なことから手をつけようとすると、 本当に大事なことをする余裕がなくなってしまう。 でも、大きな石が多すぎたら、どうするのか? もしも絶対やりたいことが、 瓶の大きさにまったく収まらないとしたら?