Liberal Arts {Article194}

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エフォートレス思考



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◆ウォーレンバフェットは、
従業員やビジネスパートナーを選ぶ際に、
信頼を測る3つの基準を用いている。

その3つとは

1. 誠実さ (Integrity)
2. 知性 (Intelligence)
3. 自発性 (Initiative)

だ。

頭文字をとって
「3つのIの法則」。

3つとも大事だが、
何よりもまず誠実さがなければ、
ほかの3つが裏目に出ることもある。

◆読書から最大限の成果を得るための3原則

・インディ効果を利用する

本の寿命は、その本の年齢に比例する。
本が古ければ古いほど、
その本が将来にわたって生き残る可能性が高い。

だから本を選ぶときは、
長く読まれている本を優先するといい。
つまり、古典を積極的に読む。

・吸収するために読む

ただ「読了」を増やすためだけに
本を読むのはもったいない。

本に心から没頭すれば、
まるで自分がその体験をしたかのように、
自分自身を変えることができる。

・エッセンスを抜き出す

本を読み終えたら、
その本から学んだことを
自分の言葉で1ページにまとめる。

ほんの10分程度でいい。

自分の言葉で本のエッセンスを抜き出せば、
知識の吸収が深まる。

要約の作業によって、
情報は理解になり、
理解が独自の知識に変わる。

◆「外国語を学ぶぞ」
と決意した人の多くが挫折するのは、
間違えるのが恥ずかしいからだ。

最初から完璧でありたい、
少なくとも恥をかきたくないと思っている。

だが、「間違いこそが言語学習を加速させる」
ということを肝に銘じるべきだ。

失敗なくして習得はありえない。

恥をかくのを恐れていたら、
何も学べない。

◆2.5秒が未来を変える

最新の脳科学および心理学によると、
「今」として体験される時間はおよそ2.5秒。

私たちは常に2.5秒を生きているとも言える。

大きな成果も、
突き詰めればこの小さな現在(今)の繰り返しだ。

◆収穫逓減の法則

あるポイントを超えると、
努力の量は結果に結びつかなくなる。

むしろ、パフォーマンスが低下する。

経済学ではこれを「収穫逓減の法則」と呼ぶ。

入力の量が一定量を超えると、
いくら入力を増やしても
増えなくなるという意味だ。

多くの人は、
アウトプットの低下を努力の量で補おうとする。

無理やり長時間働き、
力ずくで頑張る。

その結果、どうなるか?

利益率がマイナスになる。

◆睡眠負債に打ち勝つ方法

ある種のタスクにおいては、
昼寝の効果が一晩の睡眠に
匹敵するという報告がある。

また、
「90分の昼寝で、8時間の睡眠と
同程度の学習向上が見られた」
という研究報告もある。

昼寝に対する罪悪感を捨てて、
昼寝をしてみたらどうだろうか?

昼寝のコツは、次の4つだ。

1. 疲れて集中力が低下してくる時間帯を選ぶ

2. アイマスクと耳栓またはノイズキャンセラーで、
   暗く静かな環境をつくる

3. 起きたい時間にアラームをセットする

4. 昼寝をするときには、
   ほかのやるべきことはいっさい考えない。
  寝て起きたらもっと効率的に
   タスクをこなせるのだと意識する

◆肉体的・精神的に
最高のパフォーマンスを出すためには、
使う時間と休ませる時間のメリハリが必要だ。

心身の披露を防ぐためのもっとも簡単な方法は、
短い休憩を頻繁に取ることだ。

たとえば、

1. 午前中に最優先の仕事をする
2. その仕事を、
   90分以内の3つのセッションに分割する
3. それぞれのセッションの間に短い休憩
   (10分から15分)を取り、頭と体を休ませる

◆考え方を180度逆転させる

もっとも簡単に問題を解決するコツは、
「いつでも逆から考える」ことだ。

最初に思いついたやり方を、
ひっくり返してみる。

後ろ向きにたどってみる。

そして
「もしも反対のことが正しかったらどうだろう?」
と考えてみる。

そうやってものごとを逆転させると、
うっかり見落としていた前提に気づきやすくなる。

複数の視点から見られるからだ。

逆からたどることで、
思考の弱点がクリアになる。

そして、新たなやり方に心が開かれる。

◆最小努力の法則

人の脳は、
困難なことを避けて、
簡単なことを好むようにできている。

認知容易性のバイアス、
あるいは最小努力の法則と呼ばれるものだ。

何かがほしいとき、
人はもっとも苦労の少ないやり方で
それを得ようとする。

進化的な観点から見れば、
こうしたバイアスは有利に働く。

最小努力の法則は、
人の生存に不可欠なバイアスなのだ。

もっとも少ない努力で成果を出そうとする傾向が、
ヒトという種の生存を可能にしてきた。

こうした自然の傾向に抗うのをやめて、
それを強みに変えてみたらどうだろう?

◆ビッグロックの法則

ビッグロックの法則は「大きな石理論」
とも呼ばれる有名な法則だ。

空瓶にさまざまな
大きさの石を詰めようとするとき、
小さな石から入れていくと、
大きな石を入れるスペースが
なくなってしまう。

同じ大きさの空瓶を用意して、
今度は大きな石を最初に入れていく。

それから小石と砂利を入れると、
ちょうど隙間にフィットして、
すべての石がうまく収まる。

大きな石は、
健康や家族などの最優先事項。

小さな石は、
仕事やキャリアといった、
優先順位がいくらか低いものごと。

砂利はスマホいじりやSNSなど、
取るに足りないものごとを表す。

要するに、
いちばん大事なことを優先すれば、
大事なことを達成できるだけでなく、
ほかのことをする余裕も生まれるという意味だ。

逆に、些細なことから手をつけようとすると、
本当に大事なことをする余裕がなくなってしまう。

でも、大きな石が多すぎたら、どうするのか?

もしも絶対やりたいことが、
瓶の大きさにまったく収まらないとしたら?