◆運というのは、 その人がもともと持っているものではなく、 生まれつき決まっているものでもなく、 その人の考え方と行動パターン によって変わる。 だから、 運のいい人になるには、 考え方や行動パターンを決める脳そのものを 「運のいい脳」にしてしまえばよい。 ◆自分のことばかり考え、 目先の損得しか関心がない人は、 配慮範囲の狭い人。 一方、自分のことばかりでなく、 家族や友人、そして他人や社会全体の 将来についてまで考えられる人は、 配慮範囲が広い人。 配慮範囲の狭い人はある程度までは 効率よく成果が挙げられるものの、 目先のことにとらわれて協力的な 人間関係を築けないため、 総合的にみてみると幸福感の感じられない 損失が多い人生になる。 逆に、配慮範囲の広い利他的な志向をもつ人は、 より人間関係を持続的に築けるため、 自分の周囲に盤石なネットワークを つくることができ、 それが運のよさにつながる。 ◆セロトニンはトリプトファンという 必須アミノ酸からできている。 このため、セロトニンをつくり出すためには、 トリプトファンが含まれる食事をしっかり食べる。 トリプトファンは、 赤身の魚や肉類、乳製品などに含まれている。 またセロトニンの合成には、 ビタミンB6も必要なので にんにく、とうがらし、ごまなどを うまく組み合わせて食べるとよい。 さらに、セロトニンがつくられるためには 適度な運動も必要になる。 ◆メラトニンは、 良質な睡眠をつくり出すとともに、 体の中の活性酸素を分解し、 抗ウィルス作用を強めるなど、 体を守り、老化を防止するのにも 役立つ重要なホルモン。 そしてメラトニンは、 脳の松果体でセロトニンから作られる。 つまり、セロトニンがしっかり 分泌されていないと、 メラトニンも減ってしまう。 セロトニンは、 朝の自然光を網膜が感じると分泌される。 そしてセロトニンが 分泌されはじめた15時間後に メラトニンが分泌を開始する。 この点からも、 朝は早めに起きて朝日をしっかり浴び、 夜は早めに就寝することが大事である。 ◆運のいい人は早寝早起きをする 私たちの体には、 はっきりと確認されているものだけでも 25種類もの神経伝達物質があるが、 このなかに安心感や安らぎの幸せ感を もたらしてくれるものがある。 そのひとつがセロトニン。 セロトニンは心のバランスを整え、 安心感をもたらすために、 幸せホルモンなととも呼ばれている。 「運をよくする」ためには必須の物質ともいえる。 セロトニンは、 不規則な生活を送っていると、 出にくくなってしまう。 早寝早起きの、規則正しい生活を 送ることが大事なのは、 この点からもいえる。