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お金の増やし方を教えてください【3】 山崎元、大橋弘祐



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◆どんな状況になっても
働く術をもっていることは最強の保険になる

老後だって、年金が減って心配かもしれないけど、
働けばいい。

今は90歳まで生きるなんて普通。

それなのに60歳で退職してから
20年も30年も仕事をしないで生きるのもつまらない。

もちろん老後だから、
自分のやりたい仕事をやればいい。

だから、今のうちにやりがいのある仕事を
見つけておくのは、本当に大切な投資。

◆年金を知る

・年金には国の年金(公的年金)、
企業年金、個人の年金がある

・個人の年金は入らなくていい

・受給する年金は税金からもまかなわれているので、
公的年金を払わず、
受給資格を失ってしまうのはもったいない

◆年金の種類

・国の年金:給料から引かれる公的年金
(会社員は厚生年金、公務員は共済、自営業は国民年金)

・企業の年金:企業が運用する年金

・個人の年金:保険会社などが運営する年金

◆生命保険は入ったほうがいいの?

・自分が死ぬと家族が路頭に迷う。
そんな人だけが生命保険に入る

・生命保険に入る場合、ネットの生命保険の会社で
10年~20年くらいの掛け捨て型、死亡保障のみの、
特約のないシンプルなものに入る

・保険料を抑えた分は貯蓄に回して、
万が一のときのために備えておく

◆医療保険には入る必要はない

・保険に加入して支払う保険料には
保険会社の利益がのっているので「損な賭け」である

・健康保険加入者は「高額療養費制度」を
受けられるので、保険適用内の医療であれば
毎月払う金額の上限が決まっている

・医療保険やがん保険には入らず、
もしものときのために保険料を払ったと思って
貯蓄をしておく

◆結局、家は買ったほうがいいの?

・資産価値と支払う金額を正しく比較して、
家の購入を検討しなければいけない
(「家賃を払わずに済む」という理由だけで
家を買ってはいけない)

・とくにローンを組むと銀行の金利分だけ、
余計にお金を払うことになる

・家は買わないほうが無難なことが多い。
特にこれから人生が動く人は

・もし買うなら新築マンションは避け、
ローンをなるべく早く返すこと

◆住宅を購入したときのメリットとデメリット

【メリット】
・自分のものになる。なるという精神的効用

・家賃を払わずに済む

【デメリット】
・ローン(借金)を組むため、
現金で買うよりも銀行の儲け分だけ損する

・自分のものになっても価値が残りづらい

・維持コストがかかる

・売ったり貸したりするのが面倒
(すぐに現金に換えられない)

◆いつお金がもらえるか

・毎月分配型の投資信託は買わない

・買った投資信託はずっと持っておき、
いざというときに備える

・使う必要があるときは躊躇なく売る

・売るときは、買値にこだわらない
(買った価格より安くても売る)

◆投資信託の手数料

・販売手数料(買うときに一度だけかかるお金)
 ▶ネット証券口座で購入することによって、
 値段を下げられる

・運用管理手数料(持っている間払い続けるお金)
 ▶運用管理手数料の低い投信信託を選ぶ