思考停止という病 [その1] ◆仕事の知識は一気に、すぐに手に入れろ 知識を手に入れる原則は、 「一気に、なるべく早く」。 少しずつ勉強していたのでは、 結果的に使える知識は ほとんどなくなってしまう。 ◆1日1分の瞑想で情動を切り離す 情動をコントロールする方法として 「止観瞑想」がある。 止観とは、読んで字のごとく 「止めて観る」ことで、 止めるのは煩悩のこと。 何も考えないのではなく、 煩悩を一時的にコントロールして、 ありのままに観る。 たとえば、 「お腹がすいたな」と思ったとき、 人はその欲望に従い、 冷蔵庫を開けて食べ物を探したり、 食事のことばかりを考え始める。 そのとき、止観してみると、 「お腹がすいた。 でもお昼を食べたばかりだから、 少し我慢しよう」となる。 煩悩だけではない。 ほかのあらゆる情動が働いたときにも、 止観することを覚えておくと、 自分自身をコントロールできる。 止観瞑想のポイントは、 言葉にして意識に上げること。 情動が生まれた状況を言葉にして捉えると、 自然と抽象度の高い思考になる。 感情で状況を理解するのではなく、 一段上の抽象度から見ることで、 情動から離れ、 どうすればいいかを論理的に判断できるようになる。 ◆オススメの読書法 ・文面通り読む ・著者になりきって読む ・意図、問い、関連性を持って読む ・同一分野をいくつか同時に読む(並列読書) ◆圧倒的な知識を習得する方法 知識を手に入れる一番いい方法は、 本を読むこと。 結局、本を読むことが知識習得の一番の近道。 他人の話をどれだけ聞いても、 それはあくまで他人の話であって、 知識にはならない。 短時間で、 すごい人たちの知識を得られる方法は、 間違いなく本だけである。 視覚を使って情報を手に入れるほうが、 脳全体が働きやすい。 また、読書は大量に行うことができるが、 話を聞くのは、 大量に行うのも限界がある。 思考を働かせるための知識習得で考えれば、 読書のほうが有効に機能する。 ◆勉強は大人になってからもするべきものであり、 知識を吸収し続けなければならない。 思考は生物の中で人間だけに与えられた 唯一のツールである。 勉強は知識を得る訓練であり、 思考訓練の方法である。 思考を働かせながら本を読むことも勉強である。 仕事で成功したい、 もっとお金を稼ぎたいと思ったら、 勉強も同時に必要になる。