◆馬鹿になれ、素直になれ! この馬鹿になる、 素直になるということが、 簡単なようで、なかなか難しい。 とかく人は他人の目を意識して、 よく見られたい、賢く見られたいと思ったり、 他人と自分を比べて勝ち組、負け組だ、 と心を悩ませる。 しかし、他人の評価や他人に勝つことに 人生の本当の価値があるわけではない。 自分の人生、 他人の評価や他人との勝負に 右往左往するより、 本当の自分自身の心に 問いかけていくことこそが、 大切なことだ。 ◆すべての行いは心から発する すべてのことは 自分の心から生まれ出てくるものだ。 心というものは面白いものだ。 自分の心なのに なかなか思う通りにならない。 世の中の人の行いは、 良きにつけ悪きにつけ、 すべて誰かの心に ふっと思いついたところから始まる。 事業であれ発明であれ、 誰かの思いつきが発端となる。 それを閃きと呼ぶのか煩悩と呼ぶのかは 結果次第というところか。 人の人生も、 ふっと心に思い浮かんだことから今に至る。 そう考えると、 我々の心次第で自分の人生は どうにでも変えていくことができるわけだ。 ところが、 人はしばしば自分が何かに 束縛そくばくされていると考える。 だから自分の思うようにいかないのだ、と。 しかし、だからこそ大切なのは、 自分の心をしっかり 見極めていくことなのである。 それが「我に返る」ということ。 ふっと我に返れば、 「なんであのときあんなことをしたんだろう、 あんなことをいったんだろう」と気づく。