JavaScript/jQuery {Article017}

ようこそ「JavaScript/jQuery」へ...

英語は3語で伝わります[1]【中山 裕木子】

音声のアイコン(絵文字🔊)について
音声のアイコン(絵文字)をクリックすると、日本語または英語の音声が流れます。 英語の文章の近くにある音声のアイコンをクリックすると英語の音声が流れます。 音声は、Microsoft Edge, Google Chromeで動作しますが、「Edge」がおすすめです。 また、音声はスマホ(iPhone, Android)でも動作します。

◆「日本人が好む英語」の3つの欠点

  1. 結論(動作)がすぐに伝わらない

    The news made me surprised.
    It is not difficult for me to understand your situation.
    There is a need to buy this book.

    文の前半だけでは、この文が何を伝えたいのかがわからない。 「結論」、つまり文が伝えたい「動作」が出てくるのが、文の前半ではなく、文の後半、あるいは文の最後となっている。
  2. 組み立てる側の負担が大きく、間違える可能性も高い
    S(Subject), V(Verb), O(Object), C(Complement)のような難しい構文を使うと、 文の組み立てに意識が向きすぎて、文法的に誤ってしまう可能性が高まる。
  3. 単語数が多いためにコミュニケーションが遅くなる
    組み立てる単語数が多いと、コミュニケーションの速度が落ちてしまう。 速度が落ちてしまうと、それを受ける相手の負担も大きくなる。 その結果、コミュニケーションが円滑に進まない可能性が高まる。

◆英文を「3語」で組み立てる


日本人の発想を変え、「SVOC」の文型ではなく「SVO」の文型に組み立て直す。 余計な単語があれば1語でも削ぎ落とし、できるだけ「やさしい」表現にする。 基本的には、どのような英文も「3語(SVO)」を基本として組み立てる。 ただし、「3語」には、冠詞や修飾語は含めない。

例:

The news made me surprised.
⬇⬇⬇
The news surprised me.

It is not difficult for me to understand your situation.
⬇⬇⬇
I can understand your situation.

There is a need to buy this book.
⬇⬇⬇
I need to buy this book. I need this book.

「SVO」の3語の英語は「かっこいい英語」ではないかもしれない。 しかし伝わる英語である。 そして組み立てやすく、誤りが起こりにくい英語といえる。

「3語の英語」のメリット:

1⃣ 結論(動作)がすぐに伝わる
2⃣ 組み立てやすくなり、誤りが減る
3⃣ コミュニケーションのスピードが上がる

日本人にとって、かっこいい英語はいらない。 最小限の単語数で、平易な構文を使って組み立てることで、誤りが減り、そして伝わりやすくなる。

◆学校で習った「イディオム」はいらない


学校で「make use of」、「get rid of」、「game rise to」といったイディオムを丸暗記した人もいるかもしれない。

例:

He makes use of information on the internet.
I will get rid of suspicious emails.
The revolution gave rise to political changes.

このようなイディオムは、 複数の単語が出揃ってはじめて意味が伝わる。 さらにイディオムは、動詞1語だけを使う場合に比べて、 単語の数が増える。 その結果、コミュニケーションの速度が落ちることも欠点になる。 そこで「3語の英語」の出番となる。 前出の例を「3語の英語」にすると以下のようになる。


He makes use of information on the internet.
⬇⬇⬇
He uses information on the internet.

I will get rid of suspicious emails.
⬇⬇⬇
I will delete suspicious emails.

The revolution gave rise to political changes.
⬇⬇⬇
The revolution caused political changes.