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ハーバード流こころのマネジメント[2] 【スーザン・デイビッド】



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◆平坦な場所から離れるには

・心地よさより勇気を選ぶ:

絶えず成長するには、
馴染みのないことや、
不快なことさえ受け入れなければならない。

不快な感情と向き合えば、
そこから学ぶことができる。

・現実的なことを選ぶ:

平坦な場所を離れるとは、
生涯にわたって自分の能力を伸ばすことを意味する。

それは理想とする人物像に
自分を近づけてくれるか?

同時に、
常識を働かせて、
翌日、翌週をうまく生きることも欠かせない。

・前進し、成長する:

成長するとは、
自分の行動とそれに伴うスキルの幅を広げ、
深めることを意味する。

幅を広げるには、
「最近、どんなことに怖さを感じたか?
最後に何かに挑戦して失敗したのはいつか?」
と自問してみよう。

答えが見つからなければ、
あなたはおそらく無難すぎる道を歩いている。

◆適度なストレス
(圧倒されるが圧倒されすぎていない状態)は、
モチベーションの源泉となる。

精神的には苦しいが、
私たちが前進しようとするのは
ストレスのおかげだ。

◆マルコム・グラッドウェルは
著書「天才!成功する人々の法則」で、
横ばいを脱して一つのスキルを本当に習得するには
1万時間を要するという考えを広めた。

しかし、学習プロセスを研究する専門家や
心理学者のあいだでは、
何かに熟達するには投入時間よりも「質」が
重要だというのが一致した見解だ。

質の高い投資には
「努力を要する学習」が欠かせない。

手に届くもののほんの少し先にある課題に
絶えず取り組む、
マインドフルな訓練が必要になる。

その秘密は脳の灰白質かいはくしつにある。

脳は幼児期のある時点で「固定」されるのではなく、
新しい細胞を補充し続けている。

だが、補充された細胞のほとんどは死滅する。

その細胞死を防ぐのが、
努力を要する学習経験である。

実は死滅を防ぐだけでなく、
新しく生まれたニューロンをシナプスに結びつけ、
脳の構造と潜在能力へと組み込むことにもつながる。

努力を要する学習とは、
つねに限界を広げ、
自分の知識と経験に磨きをかけるような
マインドフルな取り組みを意味する。

◆自分自身に集中する

あなたの、EA(心の柔軟性)を養うためには、
「自分のことに集中する」こと。

自分のことに集中するのがより重要になるのは、
レベルが完全に違う相手と自分を比べたくなるときだ。

だが、スーパースターや、類まれな天才と比較して
自己評価するのは破滅的だ。

結論は、
あなたはありのままの自分であれ、
ということだ。

血眼になって努力し、
ほかの誰かの劣化版になるのではなく。

◆自己受容が大きな打撃を受けるのは、
たいていは比較を始めたときだ。

ある研究では、
容姿や頭脳、経済力について、
自分と他人を比べる時間が少ない若い男女は、
自己非難や罪悪感、後悔の念が小さかった。