◆平坦な場所から離れるには ・心地よさより勇気を選ぶ: 絶えず成長するには、 馴染みのないことや、 不快なことさえ受け入れなければならない。 不快な感情と向き合えば、 そこから学ぶことができる。 ・現実的なことを選ぶ: 平坦な場所を離れるとは、 生涯にわたって自分の能力を伸ばすことを意味する。 それは理想とする人物像に 自分を近づけてくれるか? 同時に、 常識を働かせて、 翌日、翌週をうまく生きることも欠かせない。 ・前進し、成長する: 成長するとは、 自分の行動とそれに伴うスキルの幅を広げ、 深めることを意味する。 幅を広げるには、 「最近、どんなことに怖さを感じたか? 最後に何かに挑戦して失敗したのはいつか?」 と自問してみよう。 答えが見つからなければ、 あなたはおそらく無難すぎる道を歩いている。 ◆適度なストレス (圧倒されるが圧倒されすぎていない状態)は、 モチベーションの源泉となる。 精神的には苦しいが、 私たちが前進しようとするのは ストレスのおかげだ。 ◆マルコム・グラッドウェルは 著書「天才!成功する人々の法則」で、 横ばいを脱して一つのスキルを本当に習得するには 1万時間を要するという考えを広めた。 しかし、学習プロセスを研究する専門家や 心理学者のあいだでは、 何かに熟達するには投入時間よりも「質」が 重要だというのが一致した見解だ。 質の高い投資には 「努力を要する学習」が欠かせない。 手に届くもののほんの少し先にある課題に 絶えず取り組む、 マインドフルな訓練が必要になる。 その秘密は脳の灰白質かいはくしつにある。 脳は幼児期のある時点で「固定」されるのではなく、 新しい細胞を補充し続けている。 だが、補充された細胞のほとんどは死滅する。 その細胞死を防ぐのが、 努力を要する学習経験である。 実は死滅を防ぐだけでなく、 新しく生まれたニューロンをシナプスに結びつけ、 脳の構造と潜在能力へと組み込むことにもつながる。 努力を要する学習とは、 つねに限界を広げ、 自分の知識と経験に磨きをかけるような マインドフルな取り組みを意味する。 ◆自分自身に集中する あなたの、EA(心の柔軟性)を養うためには、 「自分のことに集中する」こと。 自分のことに集中するのがより重要になるのは、 レベルが完全に違う相手と自分を比べたくなるときだ。 だが、スーパースターや、類まれな天才と比較して 自己評価するのは破滅的だ。 結論は、 あなたはありのままの自分であれ、 ということだ。 血眼になって努力し、 ほかの誰かの劣化版になるのではなく。 ◆自己受容が大きな打撃を受けるのは、 たいていは比較を始めたときだ。 ある研究では、 容姿や頭脳、経済力について、 自分と他人を比べる時間が少ない若い男女は、 自己非難や罪悪感、後悔の念が小さかった。