Liberal Arts {Article059}

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なぜ謙虚さが必要なのか?【ソクラテス】


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ソクラテスは、
お告げの真偽を確かめるべく、
当時賢者と呼ばれていた人たちに質問して
回ることにした。

その結果わかったのは、
誰一人として自分の質問に満足に
答えてくれる者がいなかったということ。

そこでソクラテスは気づく。

賢者と呼ばれている人たち
(ソフィスト)は、
実は何でも知っている
ふりをしているだけで、
自分と何ら変わらないのだと。

いや、むしろ何も知らないと
自覚している分だけ、
自分のほうが優れているのではないかと。

なぜなら、
知ったかぶりをした時点で、
もうそれ以上知る機会を
逃してしまうからだ。

これに対して、
無知であることを認め、
さらに知ろうとすれば、
知識が増えてより賢くなる
チャンスが開かれる。

より真理に近づくことができる。

これが有名な
「無知の知」という概念の
意味である。