Liberal Arts {Article062}

ようこそ「リベラル・アーツ」へ...

人間にはなぜ目標がいるのか?【モンテーニュ】


【動作環境】iPhone[○], Android[○], Windows{Microsoft Edge[○], Google Chrome[○]} ※自然な日本語をご希望の方は「Microsoft Edge」がおすすめです。
モンテーニュは、
自らの人間観を明らかにしている。

それは「人間というものは、
驚くほど空虚な、多様な、
変動する存在だ」というもの。

人間はそのような存在であるがゆえに、
目標が必要だという。

彼はこのことを、
立ちふさがるもののない
風にたとえる。

つまり、
揺り動かされた魂も、
つかまりどころを与えてやらないと、
自分の中で迷って前後もわからなく
なってしまうというもの。

だから、
魂にはいつも目標として
向かっていく対象を与えて
やらなくてはならない。

人間は強い存在だから
目標を欲するのではなく、
むしろ弱い存在だからこそ
目標がないとだめなのだ。