Liberal Arts {Article063}

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考えるとはどういうことか?【パスカル】


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パスカルは「パンセ」の冒頭で、
「幾何学的精神」と「繊細の精神」
の2つが必要だと主張している。

幾何学の精神というのは、
定義や原理によって物事を
客観的に分析する精神。
    
これに対して、
繊細の精神というのは、
直観によって全体を見渡す精神。

いわば幾何学の精神というのは
合理的に考える精神で、
繊細の精神というのは感情で
とらえる精神だ。

人間は精神的に弱いものだ。

彼の残した数々の箴言は、
現代にも通じる人間の生き方や
悩みに大きなヒントを与えてくれる。

パンセという語自体、
実はフランス語で「考える」という
意味である。

そこには論理的思考だけではなく、
感情でとらえるという内容が含まれている
ことに着目する必要がある。

そして実際に私たちが物事を考えるときも、
単に論理だけで頭でっかちにならずに、
むしろ感情もうまく使いながら総合的に
とらえる。

そういう工夫が必要になる。