Liberal Arts {Article065}

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どうすれば偏見を取り除けるか?【ベーコン】


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イドラというのは、
フランシス・ベーコンの用語で、
偶像と訳されているが、
要は偏見や先入観のことである。

つまり思い込み。

真理を把握するためには、
予め思い込みを取り除く必要がある。

彼はそれを「イドラ」と呼び、
4つに分類している。

・種族のイドラ:
  人間という種族に固有の思い込み。

・洞窟のイドラ:
  個人の狭い事情によって生じる思い込み。

・市場のイドラ:
  言語によって生じる思い込み。

・劇場のイドラ:
  権威や伝統への盲従から生じる思い込み。

これら4つのイドラを意識して、
日常において少し自分の思考態度を
疑ってみるだけで、
だいぶ変わってくる。

ベーコンは「知は力なり」といっている。

これは自然の仕組みを理解することで、
人間は強くなれることを示唆している。

そのためにはまず思い込みを
退ける必要がある。

正しい目標に、
正しい方法が備わって、
ようやく学問は力となる。