Liberal Arts {Article068}

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問題をどう解決するか?【ヘーゲル】


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ヘーゲルのいう弁証法は、
問題が発生したときに、
それを克服してさらに一段上の
レベルに到達する思考法を指している。

これによって一見相容れない
2つの対立する問題を、
どちらも切り捨てることなく、
よりよい解決法を見出すことができる。

いわば第三の道を
創造するための方法である。

具体的には、
「正▶反▶合」あるいはドイツ語で
「テーゼ▶アンチテーゼ▶ジンテーゼ」
などと表現される。

つまり、
ある物事(テーゼ)に対して、
それに矛盾することがら、
あるいは問題点が存在するような
場合に(アンチテーゼ)、
これらを取り込んで、
矛盾や問題を克服し、
より完璧な発展した解決法
(ジンテーゼ)を生み出す
という方法。

これは単なる二者択一による
妥協や折衷案せっちゅうあんとは違う。

物事は何でも矛盾を抱えている。

正の側面もあれば、
他方で必ず負の側面も有している。

それでも物事はきちんと存在している。

言い換えるならば、
いかなる問題も乗り越えられない
はずはない。

あらゆる物事は
この繰り返しによって
発展していく。

このように弁証法は、
マイナスをプラスに変える
問題解決法として用いることができる。