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知識をどう活用すればいいのか?【デューイ】


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プラグマティズムとは、
ギリシア語で行為や実践を意味する
プラグマという語に由来し、
アメリカで発展してきた思想である。

一言でいえば実用主義などと訳されるが、
主な論者は三人おり、
その内容も段階を経て変化している。

実践的な思想として発展した
プラグマティズムは、
デューイによって完成される。

デューイは、
私たちの日常を豊かにすることを
哲学の目的に据えた。

そうすると、
思想や知識などというものは、
それ自体に目的や価値があるのではなく、
人間が環境に対応していくための
手段となる。

知識は人間の行動に役立つ道具
としてとらえられる。

この思想は道具主義と呼ばれる。

さらにデューイは、

1. 探求の条件(不確定な状況)
2. 問題の設定
3. 問題解決の決定(仮説形成)
4. 推論
5. 仮設のテスト

という段階を経ることではじめて、
知識を道具として役立てることが
できるという。

知識は道具として使うことに
意味があるという発想は、
知識をただ知識として暗記することに
終始してきた日本人には、
非常に有益な視点である。