Liberal Arts {Article106}

ようこそ「リベラル・アーツ」へ...

行き詰まったらどうすべきか?【デリダ】


【動作環境】iPhone[○], Android[○], Windows{Microsoft Edge[○], Google Chrome[○]}
脱構築とはデリダの用語で、
一からつくり直すことを意味する。

近代においては、
予め正しいと思われる価値が
重視されてきた。

しかし、
既存の価値は正しくないうえに、
暴力的でさえある。

というのも、
論理的なものだけが
正しいという考えが
差異を排除してきたから。

そこでデリダは、
こうした哲学体系に
特有の態度を解体しようとする。

それが脱構築という概念。

構造物を解体し、
構築し直すという意味。

ここでのポイントは、
単に解体するだけでなく、
構築し直すという点。

人生も社会も、
行き詰まったら、
一度壊してしまいばいい。

そして一からやり直す。

勇気のいることだが、
試してみる価値はある。

現状の生き方や物事のあり方は、
一つの選択にすぎない。

そして一つの選択があるということは、
ほかにも複数の選択がありうる。

デリダはそう問いかけている。