Liberal Arts {Article217}

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遺伝の真実【2】



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◆雇用について言えば、
解雇規制の撤廃や正社員・非正規雇用の別を
なくすことであるとか、
仕事を乗り換えやすくするために北欧型の
高福祉高負担が必要になるかも知れない。

いずれにせよ、
日本社会全体を揺るがす改革になる。

だが、「食べるためには仕方なく
働かなければならない」
といった悲観論ではなく、
「自分の素質を社会の中で活用する」という
ポジティブな方向性を打ち出すことは、
将来に大きな不安を抱えている
いまの日本人が最も求めていることかもしれない。

◆結果の出ないところで、
嫌々努力するよりも、
気持ちのいいと感じることをやった方が
よほど能力が発現する可能性は高いはず。

好きなことをひたすらやっていては、
世間一般でいうよい学校に入れないかもしれない。

しかし、収入も含めて年を重ねるごとに
遺伝の影響が増していくことを考えると、
自分なりの能力を磨いていった方が
有効な戦術だと言える。

身近な普通の人の魅力の中に、
そういう能力が潜んでいるはず。

◆人間には生きる上で3つの欲求がある。

・食欲
・性欲
・知識欲

◆過去の栄光に溺れるな、
いまの不幸を嘆くな!

◆SNSの普及によって、
誰でも世界中の数千人、
いや数百万人とつながれるようになった。

生物としての認知限界(150人)を超えた
つながりに晒されているので、
それを不安に感じる。

そうなると属性が異なるよく知らない人たちと
つながるよりも、
同質な人たちとつるんだ方が居心地が良い。

そして異質な存在を
排除しようとする動きが現れる。

◆昭和の高度経済成長時代において、
朝の定刻に職場に行き、
いやなことでも、
上司に怒られながらも、
責任をもって真面目にやり遂げて
成果をだそうと黙って勤勉に働く
パーソナリティを持った人たちが、
組織のために一丸となって働いたことは、
日本全体にとって非常に有利に働いた。

しかし、現代は状況が大きく変化している。

ただ勤勉で「グリッド」で
内向的なパーソナリティの日本人が、
世界的なビジネスネットワークの中に
入り込めなくなっている。

それが日本の成長の足かせに
なっている可能性がある。