◆この二千年を振り返るだけでも、 人類は数えるのも嫌になるくらい 戦争を繰り返している。 戦争が終わるたびに、 後の人たちは同じ過ちを繰り返さないために、 その原因となったものを探り、 反省点と教訓を見出す。 ところがその結果は 見るも無惨なものになっている。 直近ではロシアのウクライナ侵攻である。 経験と知識を積み重ねているのに、 なぜ同じ過ちを繰り返すのか? それは人の寿命が短すぎるからだ。 人類が完璧な人格を作るには、 80年の寿命では足りないのだ。 ◆有限の時間を持って生まれてきた私たちは、 その時間を売って得た金をどう使えばいいのか? ◆使わない金は石ころと同じである。 ラ・フォンテの皮肉な童話 ◆世の中には、 金を稼ぐのに夢中になって、 その金を使おうとしない人がいる。 彼らはまるで人生の目的は 金を稼ぐことだと思っているように見える。 ◆「生活のために 自分の時間をひたすら売ってばかりの人生」 は悲しいものである。 ◆私たちの社会、 そして私たちの人生は 「時間の交換」によって成り立っている。 つまり「金」や「物」は、 実は「時間を交換するための道具」に他ならない。 ◆才能 vs 努力 「才能ある人」というのは 時間を短縮することに優れた人であり、 「努力する人」というのは 時間を投入することに優れた人である。 ◆「才能」には「努力」で 対抗できると思う人もいるかもしれない。 でも、努力できるのも、 実は「才能」である。 ◆「才能」とは、 同じことを他人よりも 短い時間でやれる能力である。 ◆「時間」の大切さを忘れた現代人 現代人は昔に比べて平均寿命が飛躍的に延び、 「時間」が何よりも大切なものであるという認識を 失ってしまった。 つまり「時間」の大切さを忘れ、 「お金」の方に重きを置くようになってしまった。