Liberal Arts {Article232}

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成功は時間が10割【3】



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◆時間の浪費

・時間の浪費ほど大きな害はない
 (ミケランジェロ)

・賢い人間は時間を無駄にすることに
  最もいらつく(ダンテ)

・成功者のほとんどは他人が時間を
  浪費している間に先へ進む(フォード)

◆パーキンソンの法則:進歩の追求

仕事の量は、
完成のために与えられた時間
いっぱいに膨張する。

「与えられた時間」とは、
ずばり「人生の時間=寿命」

◆人生の成功の秘訣

社会的に「成功者」と言われている人には
共通点がある。

それは「時間を無駄にしない」
生き方をしているということ。

別の言い方をすると、
「やることの優先順位を間違えない」
ということ。

「今やるべきことを、今やる」

人生の成功の秘訣は、
実はこんな簡単なことの
繰り返しなのだ。

◆「金」より「命」

「命」よりも「金」が重要という価値観は、
間違っている。

「金」は、人類が「時間」と
交換が可能なものとして生み出した「道具」の
一つであるにもかかわらず、
いつのまにか「時間」よりも
大切なものと錯覚してしまった。

◆「時間」はあらゆることに交換可能だが、
それを再び「時間」に戻すことはできない。

◆「時間」を買わされている現代人

娯楽産業の多くが、
人々の退屈な時間を恐れる心理を衝いて、
金を吐き出させている。

つまり私たちは自分の時間を
他人に売って金を得て、
今度はその金を退屈から逃れるために
使わされている。

他人の時間を買わされているということは、
自分の時間を捨てていることでもある。

皮肉なことに、
人は自分が楽しむ時間を生み出すために、
労働時間を短縮したにもかかわらず、
その結果生まれた「退屈」を恐れて、
今度は自由になった時間を投げ出している。

これでは何のために自由な時間を
手に入れたかわからない。

◆適当に時間を過ごすことは
「時間を殺す」こと

私たちは特にしたいことがない時に、
何かをして過ごすことを「時間をつぶす」
と言っている。

ちなみに英語はもっと強烈な表現を使う。

「kill time」である。

英語では「何して時間をつぶす?」と聞く時、
「How do you kill time?」と言う。

◆なぜ私たちはテレビ、ネットに
自分の時間を費やすのか?

それは、
何もしない時間は「死んだ時間」なので、
人は本能的に恐れる。

逆に何かしている時、
人は安心する。

それは「生きた時間」だから。

だからこそ、
私たちはテレビやネットを見て
笑ったり泣いたりして
「生きた時間」を過ごそうとしている。

◆テレビが実は
私たちにお金と時間を浪費
させるものであることを
意識する人はまずいない。

テレビはある意味、
悪魔的なシステムである。

しかし現代は、
その進化形が現れた。

それがインターネット。

YouTubeなどの動画は無料で視聴できる。

その代わり広告が表示される。

つまり、構造的にはテレビと同じで、
無料ではないということ。

◆テレビ、映画、本、ネット、芝居、
スポーツ中継などは、
実はすべて私たちの時間を奪うためにある。

◆時間はひとりでに目減りする

時間は使おうが使うまいが減っていく。

何もしなくても、
また何にも交換しなくても、
時間は確実になくなっていく。

これが時間の恐ろしさである。

そして、
ある一定時間がなくなれば、
人生も終わる。

◆人は無意識に自分の時間を
有効に使おうとする。

それは
「有限である時間しか与えられていない」
人間の潜在的な本能である。

だからこそ、
私たちは常に、時間を何かに交換する。

金、物、楽しみ、喜び、評価、成果等々・・・
そうしたものはすべて私たちが時間と
交換して得ているものである。

◆現代人は、
死を間近にしたときに
初めて時間の大切さを知ることになる。

◆「時間」は失った時に初めて
その大切さを知る。