◆時間の浪費 ・時間の浪費ほど大きな害はない (ミケランジェロ) ・賢い人間は時間を無駄にすることに 最もいらつく(ダンテ) ・成功者のほとんどは他人が時間を 浪費している間に先へ進む(フォード) ◆パーキンソンの法則:進歩の追求 仕事の量は、 完成のために与えられた時間 いっぱいに膨張する。 「与えられた時間」とは、 ずばり「人生の時間=寿命」 ◆人生の成功の秘訣 社会的に「成功者」と言われている人には 共通点がある。 それは「時間を無駄にしない」 生き方をしているということ。 別の言い方をすると、 「やることの優先順位を間違えない」 ということ。 「今やるべきことを、今やる」 人生の成功の秘訣は、 実はこんな簡単なことの 繰り返しなのだ。 ◆「金」より「命」 「命」よりも「金」が重要という価値観は、 間違っている。 「金」は、人類が「時間」と 交換が可能なものとして生み出した「道具」の 一つであるにもかかわらず、 いつのまにか「時間」よりも 大切なものと錯覚してしまった。 ◆「時間」はあらゆることに交換可能だが、 それを再び「時間」に戻すことはできない。 ◆「時間」を買わされている現代人 娯楽産業の多くが、 人々の退屈な時間を恐れる心理を衝いて、 金を吐き出させている。 つまり私たちは自分の時間を 他人に売って金を得て、 今度はその金を退屈から逃れるために 使わされている。 他人の時間を買わされているということは、 自分の時間を捨てていることでもある。 皮肉なことに、 人は自分が楽しむ時間を生み出すために、 労働時間を短縮したにもかかわらず、 その結果生まれた「退屈」を恐れて、 今度は自由になった時間を投げ出している。 これでは何のために自由な時間を 手に入れたかわからない。 ◆適当に時間を過ごすことは 「時間を殺す」こと 私たちは特にしたいことがない時に、 何かをして過ごすことを「時間をつぶす」 と言っている。 ちなみに英語はもっと強烈な表現を使う。 「kill time」である。 英語では「何して時間をつぶす?」と聞く時、 「How do you kill time?」と言う。 ◆なぜ私たちはテレビ、ネットに 自分の時間を費やすのか? それは、 何もしない時間は「死んだ時間」なので、 人は本能的に恐れる。 逆に何かしている時、 人は安心する。 それは「生きた時間」だから。 だからこそ、 私たちはテレビやネットを見て 笑ったり泣いたりして 「生きた時間」を過ごそうとしている。 ◆テレビが実は 私たちにお金と時間を浪費 させるものであることを 意識する人はまずいない。 テレビはある意味、 悪魔的なシステムである。 しかし現代は、 その進化形が現れた。 それがインターネット。 YouTubeなどの動画は無料で視聴できる。 その代わり広告が表示される。 つまり、構造的にはテレビと同じで、 無料ではないということ。 ◆テレビ、映画、本、ネット、芝居、 スポーツ中継などは、 実はすべて私たちの時間を奪うためにある。 ◆時間はひとりでに目減りする 時間は使おうが使うまいが減っていく。 何もしなくても、 また何にも交換しなくても、 時間は確実になくなっていく。 これが時間の恐ろしさである。 そして、 ある一定時間がなくなれば、 人生も終わる。 ◆人は無意識に自分の時間を 有効に使おうとする。 それは 「有限である時間しか与えられていない」 人間の潜在的な本能である。 だからこそ、 私たちは常に、時間を何かに交換する。 金、物、楽しみ、喜び、評価、成果等々・・・ そうしたものはすべて私たちが時間と 交換して得ているものである。 ◆現代人は、 死を間近にしたときに 初めて時間の大切さを知ることになる。 ◆「時間」は失った時に初めて その大切さを知る。