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孤独こそ最高の老後 【3】



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◆月に4万円稼げれば、楽しい老後が送れる

これからの時代は、
微妙に減らされていく年金支給額を見て
嘆くのではなく、収入を得ることに
マインドを切り替える必要がある。

クリニックに並んでいる時間があるなら、
アルバイトやパートをやってみよう。

たとえば、女性なら介護施設の掃除の仕事を
1日4時間、週2日のパートでやってみる。

時給1200円だと月に約4万円の収入になる。

この4万円で、気持ちがラクになる。

男性にお勧めなのが、特許取得だ。

俳句をつくる時間があるなら、
アイデア商品を考えてお金にしたらどうだろうか。

頭も使うし、試作品づくりや
出願書類提出作業などは男性に向いている。

もし当たれば、大金持ちになれる。

◆ひとりの人は家という財産を
持つ必要があるのか、疑問だ。

ひとりの人は、
家は自分だけが生きている間に必要なもので、
死んだ後に誰かにあげる必要がない。

つまり、ひとりの人にとって、
家は財産ではないのだ。

むしろ、借家住まいのほうが、
本当はひとりの人には向いている。

賃貸なら、死んだら自分が去るだけで、
誰かに面倒な手続きを頼む必要もない。

とてもシンプルな住み方なので、
ひとり者には向いている。

◆ひとりの人は、
人から指図されずに済むので、
自分で納得するまで病院や治療法を
変えることができる。

特に、65歳以上の人のがんは、
すぐに大きくなるものではないので、
ゆっくり時間をかけて勉強してから
判断しても遅くはない。

◆オランダでは、
家族が親の介護をするという発想がない。

親とはいえ自立したひとりだからだ。

子どもが近くに住んでいる場合もあるが、
近所の人や地域が「ひとり暮らしの高齢者」を
支えるという仕組みができている。

これが、本当の意味の先進国ではないだろうか。

◆「ひとり」のよい面は、
自由であること。

悪い面は、世話をしてくれる人がいないこと。

その両方を持ち合わせているのが「ひとり」だ。

だから、口が裂けても
「誰もいなくて不安」などと
弱音を吐いてはいけない。

病気のときこそ、
ひとりに限る。

誰もいないに限る。

なぜなら、
弱っている自分を他人に見せなくて済むからだ。

◆ひとりの人が心配しているほど、
ひとりの人は大きな病気にならない。

気を張って生きることで細胞も
がんばっていてくれているのか。

頼る人がいないので、
普段から病気について勉強している人が
多いせいか。

原因は定かでないが。

そして最後は、
割とあっさり亡くなっている。

◆日本人ほどお人よしで、
テレビの情報を鵜呑みにする国民はいない。

まず、テレビを疑うということをしない。

疑うことは悪いことのように感じている人も多い。

◆ひとりの人は、
老いたからといってビビってはいけない。

ひとりを選んで生きてきた人が
誰かに助けてもらおうという根性が
そもそも間違っている。

一旦不安になると、
何をしても不安は消えないものだ。

自分で不安と思っている限り、
不安は追いかけてくる。

老後不安は備えるのではなく、
老後を不安と思わないことが大事なことだ。

日本には、「不安が趣味」の人が多過ぎる。

関心を好きなことに変えることで、
不安から解放される。

◆人は、緊急時の安心のために
生きているのではなく、
生きている間の暮らしを
楽しむために生きているのだ。

幸せとは、誰かがいることでも、
誰かと心が通じていることでもなく、
ひとりの時間を満喫できること。

◆年金生活者には、
24時間も自由時間がある。

次に資金。

少ないかもしれないが、
働かずして入る年金という収入がある。

それから健康。

視力は落ちていても、
自力で動ける体力はまだある。

この3点が揃っているのは、
今しかない。

「孤独」はシニアのよきお友達だと気づき、
孤独というお友達を連れて好きなことに、
「没頭」する。

強調したいのは、
「ただ好きなことをして過ごす」のではなく、
好きなことに「没頭」する。

「没頭」というのがミソだ。