◆月に4万円稼げれば、楽しい老後が送れる これからの時代は、 微妙に減らされていく年金支給額を見て 嘆くのではなく、収入を得ることに マインドを切り替える必要がある。 クリニックに並んでいる時間があるなら、 アルバイトやパートをやってみよう。 たとえば、女性なら介護施設の掃除の仕事を 1日4時間、週2日のパートでやってみる。 時給1200円だと月に約4万円の収入になる。 この4万円で、気持ちがラクになる。 男性にお勧めなのが、特許取得だ。 俳句をつくる時間があるなら、 アイデア商品を考えてお金にしたらどうだろうか。 頭も使うし、試作品づくりや 出願書類提出作業などは男性に向いている。 もし当たれば、大金持ちになれる。 ◆ひとりの人は家という財産を 持つ必要があるのか、疑問だ。 ひとりの人は、 家は自分だけが生きている間に必要なもので、 死んだ後に誰かにあげる必要がない。 つまり、ひとりの人にとって、 家は財産ではないのだ。 むしろ、借家住まいのほうが、 本当はひとりの人には向いている。 賃貸なら、死んだら自分が去るだけで、 誰かに面倒な手続きを頼む必要もない。 とてもシンプルな住み方なので、 ひとり者には向いている。 ◆ひとりの人は、 人から指図されずに済むので、 自分で納得するまで病院や治療法を 変えることができる。 特に、65歳以上の人のがんは、 すぐに大きくなるものではないので、 ゆっくり時間をかけて勉強してから 判断しても遅くはない。 ◆オランダでは、 家族が親の介護をするという発想がない。 親とはいえ自立したひとりだからだ。 子どもが近くに住んでいる場合もあるが、 近所の人や地域が「ひとり暮らしの高齢者」を 支えるという仕組みができている。 これが、本当の意味の先進国ではないだろうか。 ◆「ひとり」のよい面は、 自由であること。 悪い面は、世話をしてくれる人がいないこと。 その両方を持ち合わせているのが「ひとり」だ。 だから、口が裂けても 「誰もいなくて不安」などと 弱音を吐いてはいけない。 病気のときこそ、 ひとりに限る。 誰もいないに限る。 なぜなら、 弱っている自分を他人に見せなくて済むからだ。 ◆ひとりの人が心配しているほど、 ひとりの人は大きな病気にならない。 気を張って生きることで細胞も がんばっていてくれているのか。 頼る人がいないので、 普段から病気について勉強している人が 多いせいか。 原因は定かでないが。 そして最後は、 割とあっさり亡くなっている。 ◆日本人ほどお人よしで、 テレビの情報を鵜呑みにする国民はいない。 まず、テレビを疑うということをしない。 疑うことは悪いことのように感じている人も多い。 ◆ひとりの人は、 老いたからといってビビってはいけない。 ひとりを選んで生きてきた人が 誰かに助けてもらおうという根性が そもそも間違っている。 一旦不安になると、 何をしても不安は消えないものだ。 自分で不安と思っている限り、 不安は追いかけてくる。 老後不安は備えるのではなく、 老後を不安と思わないことが大事なことだ。 日本には、「不安が趣味」の人が多過ぎる。 関心を好きなことに変えることで、 不安から解放される。 ◆人は、緊急時の安心のために 生きているのではなく、 生きている間の暮らしを 楽しむために生きているのだ。 幸せとは、誰かがいることでも、 誰かと心が通じていることでもなく、 ひとりの時間を満喫できること。 ◆年金生活者には、 24時間も自由時間がある。 次に資金。 少ないかもしれないが、 働かずして入る年金という収入がある。 それから健康。 視力は落ちていても、 自力で動ける体力はまだある。 この3点が揃っているのは、 今しかない。 「孤独」はシニアのよきお友達だと気づき、 孤独というお友達を連れて好きなことに、 「没頭」する。 強調したいのは、 「ただ好きなことをして過ごす」のではなく、 好きなことに「没頭」する。 「没頭」というのがミソだ。