Liberal Arts {Article247}

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NO HARD WORK! [1]



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◆1時間の質

60分を分割する方法はいろいろある。

・1x60=60
・2x30=60
・4x15=60

これらの式はどれも60分になるけれど、
それらの時間の質はまったく違う。

数字は同じかもしれないが、
質が違うのだ。

私たちが求めている時間の質は「1x60」分だ。

分割された時間は実際は1時間にはならない。

◆会社は多くのものを守っているけれど、
いちばん価値があっていちばん
大切なものを守っていない。

それは従業員の「時間」と「集中力」だ。

◆1週間あたり40時間に、
したいことをすべて組み込めないときは、
働く時間を延ばすのではなく、
すべきことを厳選する必要がある。

不要なものを取り除いたら、
必要なものだけが残る。

そうすれば、1日8時間、
1週間にだいたい5日間あれば、
それで充分なはずだ。

◆オフィスにいるとき、
時間が短く感じるのは、
1日が数十の細かい時間に寸断されているからだ。

実をいうと、
大半の人々が仕事のために
1日で使っている時間は、
8時間ではなく、数時間だ。

残りの時間は会議や、電話、メール、
その他のこまごました用事に費やされている。

だから、オフィスに8時間いるとしても、
数時間のように感じるのだ。

◆目標をつくらない明確な理由とは?

1:掲げた数字(目標)を気にしている
  ふりをするのは不誠実だ
2:目標に到達するために会社の文化をダメにする

目標なんてフェイクにすぎない。

ほぼすべての目標は、
目標を立てなければならないという理由で
無理に設定されたものだ。

それらの根拠のない数字が、
達成するか打ち捨てられるかするまで、
不要なストレスの根源として機能する。

目標の設定には、
さらに暗い側面がある。

目標を追いかけ、
デタラメな数字に到達しようとしているうちに、
モラルや誠実さや健全性が
損なわれてしまうことが多い。

目標に届いていないときは良心が忘れられてしまう。

◆市場独占の反対語は、
撤退じゃなくて、参加だ。

市場に多くある選択肢のひとつになることは、
顧客の現実的な選択肢を広げられるという
価値がある。

あなたがそこを受け入れれば、
ビジネスの世界から戦争用語があっというまに
消えていき、あるべき姿に戻る。

◆比べない

マーク・トウェインは
「比較は喜びを半減させる」
という核心を衝いた言葉を遺している。

◆「がんばれ」というのは、
助言として間違っている。

1日がはじまって14時間を超えると、
重要なヒントやひらめきはわきにくくなる。

創造性や進歩、
斬新なアイデアは力業では生まれない。

◆多くの人が1週間に60から80時間を
仕事に費やしている。

だが、そのうち、
どれほどの時間を本来の仕事に使っているだろうか。

ほとんどの時間が会議、朝礼、メール、電話、
同僚との会話などで消えていく。

これを解決する方法は、
もっと長く働くことじゃない。

つまらない用事を減らすことだ。

生産性を上げるのではなく、
無駄をなくすことだ。

邪魔が減れば、
ずっと抱えていた不安が消え、
ストレスを減らすことができる。

◆人々が仕事に費やしている時間や
新たな技術の進歩などを考えると、
仕事の負荷は減っていくはずだと
思うかもしれない。

だが、負荷は益々増えている。

なぜか?

邪魔されずに仕事に打ち込める時間が
ほとんどないせいだ。

働く時間は増えているけれど、
やりとげられる仕事が減っている。

おかしい、なぜだろう?

それは、大半の時間を余計な仕事に
費やしているからだ。