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人蕩し術【3】無能 唱元



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◆「人蕩し術」の要諦

1:魅力とは、他人を自分に引き寄せる力である。

2:「によって生じ、
 によってめっす」
 その魅力とは、他人に何かを与えれば生じ、
 他人に何かを求めれば消えるものである。

3:その何かとは5つあり、
 そのうち、物質的なものは一つだけで、
 他の4つは無形なものである。

4:4つの無形のものを与える機会は、
 会話という手段における場合が最も多い。

5:お金や物などは、
 4つの無形のものを他人に与えれば、
 その代償として他人からそれが自分に支払われる。

6:私たちは、
 これらの五代本能的衝動についてよく知り、
 自分のこの本能的衝動を自ら充足し、
 そして、他人のそれも充足してあげるならば、
 だれでも、
 素晴らしい魅力を自分に身につけることができる。

5大本能的衝動とは、

1:生存本能(生きていたいという生命の根本的な本能)
2:群居衝動(群れをなし生きようという衝動)
3:自己重要感
4:性欲(動物の性欲と人間の性欲はまったく異なる)
5:好奇心

これら五代本能的衝動のうち、
「生存本能」「群居衝動」「自己重要感」
の3つに対しては、
相手のその欲するものを与えよ、
そうすれば、
その相手はあなたに大きく魅きつけられる。

しかし、「性欲」「好奇心」の2つでは、
その反対に、相手の欲するものを、
巧みに「与えない」ことによって、
相手の自分に対する関心を大きくかりたて、
もって自分の魅力を大きく発揮することができる。