Liberal Arts {Article256}

ようこそ「リベラル・アーツ」へ...

誰にも負けない努力【1】稲盛 和夫



【動作環境】iPhone[○], Android[○], Windows{Microsoft Edge[○], Google Chrome[○]}
◆謙虚にして驕らず

人格や考え方は変わる。

変わらないほどに鍛えぬかれた考え方、
どんな状況や環境が変わろうと、
条件が変わろうと、
謙虚さを失わず、
変わらない人格を持っていなければ、
真のリーダーにはなれない。

◆感性的な悩みをしない

感性的な悩みをしないということは、
大事なことだ。

どんなことがあろうとも、
悩む必要はないし、
悩んではならない。

決して心を煩わせてはいけない。

反省をして新しい思いを抱き、
新しい行動に移っていくことによって、
心の煩い、悩みを新しい未来の方向へと
向けていくのである。

◆もうダメだというときが、仕事の始まり

成功者と不成功者の差は紙一重。

問題は、うまくいかなくなったとき、
「そこから」が、
すべての始まりなのである。

みんな、そこまでは努力する。

しかし「そこから」の線を越せない。

人並みの努力はやれても、
「そこから」先がやれなかったと言って
終わってしまうのである。

そうではない。

繰り返し、繰り返し考える。

もうダメだと思わないで、
何度もやっていく。

そうすると見えてくる。

◆まっすぐに目標をめざす

自分の登りたい「山」が険しく、
きついものだからといって迂回していては、
その「頂」にたどりつくことができない。

だからこそ、恐れずに、
より垂直に登攀とうはんしていきたいものである。

◆自らの道は自ら切ひらく

困難なとき、
ともするとつい愚痴が出そうなとき、
弱音が出そうなときに自分自身を励まし、
勇気づけることができる人、
決して愚痴をこぼさない人、
困難であればあるほど未来に向かって
明るく希望を燃やし、
その希望に向かってどんな
不利な条件の中でも努力を怠らない人、
そういう人は必ず成功する。

◆誰にも負けない努力をする

人生において成功したいなら、
一生懸命に働くことである。

あのアスファルトの割れ目からなんとしても
生きようと芽を出している雑草のように、
必死に一生懸命に働く。

それ以外に、
成功の道はないのである。

◆美しい心で着手する

真我から発した、
他によかれかしと願う美しい思いで着手し、
誰にも負けない努力を重ねて
取り組んでいることが、
成功しないはずがない。

◆「ど真剣」に考える

朝から晩まで、
1日24時間、
いつもどうにかして目標達成したいと考える。

そうした「ど真剣さ」が目標達成の鍵となる。

◆強い思いを持つ

思いというものは、
たいへんな力を持っている。

「どうしてもこの研究を成功させなければ」
という熱意、情熱。

そういう思いが蒸気みたいに出て、
それが露になって落ちてきたとき、
難しいものがパッと解けるのである。

◆潜在意識に透徹するほどの
 強く持続した願望を持つ

あるべき姿、理想像を描く。

具体的な目標を指し示す。

その目標達成のために戦略・戦術的な
シミュレーションを繰り返す。

そして次から次へと考え続けると、
結果がはっきり見えてくる。

うまくいった姿、目標に到達して、
喜びにあふれている自分の姿が想像
できるようになってくる。