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誰にも負けない努力【3】稲盛 和夫



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◆必ず成功させる

強烈な意志、強烈な熱意、
こうありたいという強烈な
願望というものが伴ったときに、
初めて物事というのは成就する。

心の状態がどうあるか、
そこに新しいことを成功させる
重大な鍵が含まれている。

◆「見えてくる」まで考える

うまくいく仕事というのは、
最終ゴールまですべて見通しがきき、
見えている状態でなければならない。

始める前から自信めいたものが湧いており、
「いつか来た道」というような
イメージが描けていなければ、
事業というのは絶対に成功しない。

◆飛び石は打たない

チャレンジすることは大切だが、
無謀なチャレンジはいけない。

自分の得意でないものに次から次へと手を出さない。

「飛び石を打つな」はチャレンジの前提条件である。

碁を打つとき、
飛び石を打つと相手に切られてしまって、
せっかく打ったこちらの石が
全部無駄になってしまうことがある。

下手をして、
相手の陣地に飛び込んで石を打てば全滅してしまう。

だから、できるだけ敵に切られないよう、
つないで打っていかなければならない。

◆能力を未来進行形でとらえる

今できないものを、
何としても成し遂げようとすることからしか、
画期的な成果は生まれない。

自分の「能力を未来進行形でとらえる」ことが、
新しいことを成し遂げようとする人に要求される。

◆今日よりは明日、明日よりは明後日

毎日、今日よりは明日、
明日よりは明後日と必ず変える。

その改良改善が5年も経つと、
恐ろしいほどの変化になる。

1年365日経てばものすごい変化になる。

3年も4年も経つと、
それはもう素晴らしい「創造」が
生まれているはずだ。

◆心のままになる

新たに創造的なことをする、
真理を見出していこうとするときに、
信じられるのは自分しかいない。

しかしそのときに、
自分の基準となる心の「バランス」のとれたもの、
両極端を兼ね備えたものであるかどうかが問われる。

◆人間の無限の可能性を追求する

「自分は無限の能力を秘めているんだ」
とまずは信じること。

ただし、いくら信じても、
それだけの能力はない。

だから毎日地味な努力をし、
自分の能力を磨き上げていくことが
必要になってくる。

それができるのは、
常に好奇心を持ち、
新しいことを考えて実行し、
実行することを楽しんでいる人である。