◆トレーダーとして生き残り着実に成果を上げて いくための秘訣は、 詰まるところ「トレンド」と「ボラティリティ」を 如何に上手に使いこなせるかである。 有名な英語の相場格言に 「Trend is (your) friend」 というものがある。 直訳すると 「トレンドは友達」ということで、 その裏には 「トレンドには決して逆らってはいけない」 という意味を含む。 ボラティリティもまた味方にすべきものであって、 決して敵に回すべきではない。 ◆初心者の逆をやることで中級者へと脱皮し、 更に上達することで一周回って一見初心者と 同じように見える行動を取りつつも レベルとしては数段上がっているのが上級者。 ◆「上がり始めたら買え(下がっている間は買うな) 下がり始めたなら売れ(上がっている間は売るな) また、そもそも当てられるわけのない 天井や底で売買しようとするな」 これぞ正に、 ボラティリティブレークアウトによる売買そのもの。 よくトレードの秘訣は 「損小利大」であると言われる。 損切りはできるだけ小さく、 利食いはできるだけ大きくという意味だが、 ヒトは本質的には全く逆の「損大利小」 となる行動を取ってしまうもの。 ◆順張りの極意は 「上がり始めたら買え。 下がり始めたら売れ」 「上がり始めたら買え、 下がり始めたら売れ。 一番安いところで買ったり、 一番高いところで売れるものだと思うな」 村上勇氏 ◆ボラティリティブレークアウト発生の判断の仕方 ボラティリティブレークアウトは、 急騰または急落などが起こって過去の任意の期間の ATR(Average True Range)の何倍かの値動きが 生じた場合に発生する。 大体の目安としては1.5倍から3倍くらい。 また値上げの場合と下げの場合で 倍率を変える人もいる。 ATRの期間、ATRの何倍で ボラティリティブレークアウト発生と 判断するかは、 Pythonの Machine Learning, Deep Learning などを使うとよい。 ◆TR(True Range)とは、 「1日における値動きの幅」のことであり、 次の3つの値幅の内で最も大きいものが 当日の「True Range」になる。 ・当日の高値から安値の値幅 ・前日の終値から当日の高値までの値幅 ・前日の終値から当日の安値までの値幅 こうして求められたTrue Rangeを3日とか5日とか 任意の日数を決めた上で平均を取ったものが ATR(Average True Range)になる。 ◆ボラティリティ(価格の変動率)は、 ボリンジャーバンドやATRを使って判断 ボラティリティブレークアウトは 非常に多くのトレンドフォロワーから支持される 買い(または売り)のきっかけになる。 なお、ボラティリティブレークアウトは、 テクニカル的には、 ボリンジャーバンドまたはATRを利用して判断する。 また、 その両方を使って判断する人もいるかもしれない。 ◆誰にも全く会わず、 極端なことを言えば自室から一歩も出ることなく それなりに稼げてしまうトレーダーは、 たとえパンデミックのような 最悪の事態に陥ろうとも 継続できてしまうという意味ではベストと言える。 ◆臆病者はトレーダーに向いている ◆先の見えない相場は、 投資家ではなくトレーダーに徹すべし! ◆マーケットにおいては 「臆病者が生き残り、勇敢(向こう見ず) な者が消える」 というのが紛れもない事実である。