◆キャッシュを失ってはならない キャッシュを持たない投機家は、 在庫を持たない小売店主と同じである。 キャッシュは投機家にとっての在庫であり、 命綱であり、最高の親友である。 キャッシュをなくしてしまえば、 投機家は終わりである。 ◆一般論として、 人は加齢に伴ってお金の相対的価値が下がり、 健康寿命を筆頭にしたお金以外のものの 相対的価値が上がっていく。 残り時間が少なくなってくると、 好きなことにより多くの時間を 費やしていきたいと考えるようになる。 ◆「浅く深く」とともに 「広く浅く」も常に意識することで リスクヘッジが可能になる。 ◆ボラティリティブレイクアウトを利用した スイングトレードを軸とした 「勝つことよりも負けないこと」 を最重視するスタイルに徹する。 ◆ラリー・ウィリアムズのストラテジー 上がる時だけ買い玉を持っていて、 下がる時は何も持っていないようにする。 さらに、下げ局面ではしっかり空売り玉を持って 下げでも儲ける。 ◆生身の人間が相場でAIに駆逐されることなく 生き残っていくためには、 基本的には保有期間を長くする方向で 勝負する必要がある。 ◆感情を一切持たずにひたすら合理的な 判断をするシステムトレードであれば、 適切なアクションを取ることになる。 ◆儲けようと思ってトレードしているうちは なかなか儲かるようにはならない。 その背景にある大きな要因のひとつが、 欲が先立ってしまうと真実が見えにくくなり、 また仮にそれが見えたとしても まともに向き合って適切な行動を取るのが 難しくなってしまうからである。 ◆パラボリック トレンドの転換を示すものとしてかなり優秀。 欠点としては、 トレンドが出ないレンジ(ボックス)相場では 何度もダマシを出してしまうこと。 換言すれば、 パラボリックが頻繁にトレンド転換を 示唆している局面はトレンドレスで 逆張り優位の相場つきと判断できる。 ◆Every dog has his day. どんな犬(誰)にでも一生のうちには 成功したり幸福感に満たされる時がある。 これはトレードにも ピッタリ当てはまる。 ◆どんな投資対象であっても常に、 「幅」ではなく「率」で見ることが基本。 ◆トレンド相場では順張りが基本になり、 ボックス(レンジ)相場では順張りは 損切りを重ねる結果になりやすく 逆張りに分がある。 ◆損益をプラスにし続けるために 最も大切なのは勝率ではなく、 「損小利大」を徹底すること。 換言すれば、 個々のトレードの勝ち負けにこだわるよりも、 負けることは避けられないと覚悟の上で ひとつひとつの負けをできる限り 小さく抑えることにこそ トレードの要諦がある。 ◆やってはいけないこと ・高いレバレッジを掛けたトレード ・トレンドに反したトレード ・リベンジトレード ・マイナスをプラスに変えるためのトレード ・見たくないものから目を逸らすトレード ◆デイトレードは、 たとえば圧倒的ストップ高張り付きのように、 持ち越すことの期待値が明確に プラスとなる時を除いて、 その日のうちにトレードを手仕舞いして 持ち越さないのが原則。 それを簡単に破ってしまうようでは、 そもそもデイトレーダーという定義から外れる ことになってしまう。 ◆デイトレードもスイングトレードも 中長期投資も、 本質的にはサヤを取りにいっている という意味で全く同じものであり、 単にその想定期間だけが違っている。 ◆ボラティリティの高い相場(地合)は デイトレード向きであり、 ボラティリティの低い相場は スイングトレード向きと言える。 仮想通貨(暗号資産)は、 ボラティリティが高いので デイトレード向きであり、 スイングトレードには向いていない。 ◆柔道も相場も基本は全く同じ。 真っ先に習得すべきは「勝ち方」や 華麗な技などではなく、 「負け方」であり 「大切な資金の防御」である。 「損小」という最も大切な「負け方」の 基本を取得しない限り、 トレーダーは決して中級者以上に 成長することができない。 ◆スイングトレードで勝つ秘訣は、 古今東西変わることはない。 トレンドに逆らったら勝てないので、 トレンドに乗りつつできるだけ有利に買い、 できるだけ有利に売る、 たったそれだけ。 ◆トレードで安定的に稼ぎ続けることを 家計に置き換えれば、 月々の支出を収入として得られる金額よりも 小さく抑えることであって、 それができている限り、 おカネは増え続けていくことになる。 要するに、 理屈で考えて当たり前のことを 当たり前にするだけでよい。 しかし、 そんな当たり前のことを実際に積み重ねるのは 極めて困難だからこそ、 相場に挑戦する人は多かれど最終的に相場で 生き残って成功できる人はわずかなのだ。 ◆当たり前のことが難しいのが相場 トレードで儲けられるかどうかは 実のところ非常に単純で、 「売値 > 買値」にできるかどうか。 売値から買値を引いてプラスなら利益、 マイナスなら損失になる。 安く買って高く売ることができれば儲かる。 難しく考える必要など全くない。 ◆どうしたら「損小利大」が可能にになるのか? 説明としては、 「損切りは早めに、 利食いはできるだけ我慢」 の一言で済む。 だが、 実際には「言うは易く行うは難し」 の最たるものである。