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孤独が人生を豊かにする【中谷 彰宏】



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◆一流の孤独は、自由を大切にする。
二流の孤独は、安心を大切にする。

人間の生き方は、
自由をとるか、安心をとるのかの二択。

自由を選ぶと、そこにはリスクがついてくる。

自由とリスクはセット。

一流の孤独は、リスクをとりながら自由を選ぶ。

二流の孤独は、リスクを避けて、安心をとる。

◆孤独になることで、本を読める。
本を読むことで、本を読む人と出会える。

結婚した人が、
今まであんなに本を読んでいたのに、
まったく本を読まなくなるということがある。

一方、離婚したおかげで、
本を読めるようになった人もいる。

友達ができたことによって
本を読まなくなる人がいる。
本を読むより、友達と話してしまうから。

孤独な人でなければ、
本は読めない。

◆一流の孤独は、
一人でいることが、まったく恥ずかしくない。

二流の孤独は、
レストランで一人で食べている人を見ると、
「みっともない」とか
「デートで相手にドタキャンされてかわいそうだな」
と解釈する。

一流の孤独は、
一人で食べている人を「カッコいい」と感じる。

◆孤独になるから、
人のありがたみがわかる。

人間のありがたみ・感謝・暖かさを知るのは、
その人が孤独だから。

いつもまわりに人がいるときは、
人のありがたみがわからなくなる。

何をするにも自分でしなければ
誰もしてくれないことに気づけることが、
孤独のよさ。

◆受け身としての孤独ではなく、
自発的な孤独になる。

一流の孤独は、「自発的な孤独」。
二流の孤独は、結果として孤独になった
「受け身としての孤独」。

孤独には2通りある。

◆勉強することで、
話が通じる相手がいなくなる。

勉強をすると孤独になる。

◆今のグループの「当り前」から
上のグループの「当たり前」に移る時に、
今のグループからは必ず
「ヘンなことをしている」と言われる。

この時に、

1:仲間と別れて成長をとる

2:成長を捨てて仲間と一緒にいる

という2つの決断がある。

常に、この2つの選択に直面する。

成長することは、
今のグループと別れる悲しみを背負うこと。

◆孤独を体験しなければ、
大人になることはできない

誰にも守られていない孤独な状況で、
自然や社会の荒波にもまれる体験をすることが、
大人になるための通過儀礼。

通過儀礼は、
受験とか就活とかではなく、
一人になる時間を持つということ。