◆もし自分の天職は何だろうかと 悩んだときには、 人より自分が金を上手に使えるものは何か と考えてみればいい。 そして、そこに社会的必要性が認められ、 マーケットのニーズを 見出すことができれば、 それがあなたの天職となる。 ◆やりたいことを仕事にすることで最初は 給料が下がっても、 個人の生産性は数百倍に高まる。 したがって貧乏脳にならないばかりか、 結果的には、より多く稼ぐことにつながる。 ◆仮に22歳で就職したとして、 65歳で定年を迎えるまでに40年間あまり、 どのように過ごそうと、 この時間は絶対に取り戻せない。 これだけ膨大な時間を、 やりたくない仕事に費やすことは、 大切な人生時間の価値を目減りさせる ようなものだ。 そんな生き方は、やめたほうがいい。 必要なのは、 好きなことを仕事にできるのであれば、 給料は下がってもかまわないという 思いである。 ◆個人にとっていちばんの財産は、 「人生時間」。 生きている時間を、 いかに満ち足りたものにしていくか。 これが人生の価値を決める。 ◆やりたいことをやっていると、 金持ちになる 「仕事で我慢している分、 稼いだ金で楽しみたい」。 もしあなたがこういった発想で 仕事をしているとしたら、 貧乏脳から抜け出しにくい。 よく、「仕事は食うためにするもの」 という人がいるが、 その発想自体が貧しい。 本当に金持ち脳になりたいのであれば、 この先入観から抜け出すことである。 もし今の仕事を「好き」と いい切れないのであれば、 職業を変えることを考えてみてもいいかも しれない。 ◆金持ち脳になるいちばんの王道は、 仕事から満足を得ること、 そのためには好きな仕事をすることである。 ◆お金持ちになる王道は好きな仕事。 どんなお金儲けより確実な自分の天職。 貧乏脳から抜け出し、 金持ち脳に変わるために、 はずせない要素がある。 それが、「仕事」である。 といっても、 収入の多い仕事を選ぶということではない。 やりたくない仕事をしている人は、 最も貧乏脳になる危険がある。 というより、 すでに貧乏脳であり、 このままずっと貧乏脳のまま生きていく 可能性がきわめて高い。 なぜか? やりたくない仕事をしている人は、 仕事の外に満足を求めようとするため、 どうしても支出が多くなりがちだからだ。 「金儲けの神様」といわれた邱永漢きゅうえいかん氏は、 生前、いちばんの金儲けの方法は、 「天職を持つことである」、 と話していたという。 まさに「好きなこと」を仕事にすることが、 何よりも確実な金持ちへの近道である。 ◆「賃貸より持ち家を」、とは悪い洗脳である。 「マイホームの悲哀」が至るところで 見られるにもかかわらず、 いまだに賃貸住宅より、 いつかはマイホームを、 と思っている人が多い。 今は、頭金さえ用意できれば、 とりあえず我が家が手に入る。 後は住みながら35年くらいかけて ローンを返済していけばいい。 月々の返済額を含めた支出が、 収入を上回らなければ、 借金をすること自体に何の問題もない。 要するにローンとは、 将来の消費を先にして、 その分を後から金利をつけて 返していくだけの話である。 ただし、マイホームを買う前に 不動産のカラクリだけでも知って おいたほうがいい。 35年ローンでマイホームを購入しても、 最初の20年ほどは金利を払うばかりで、 元本がほとんど減らないようになっている。 だから、マイホームを買うより、 賃貸住宅に住み続けることを勧める。 月々の返済額と賃料が同額であっても、 賃貸のほうが、確実にトクだからである。 所詮、不動産を自分の資産といえるのは、 35年かけてローンを完済してから 死ぬまでのあいだだけである。 せいぜい10年、20年くらいだろう。 そのわずかなあいだ 資産を持ちたいがために、 ローンに追われる生活を取る というのであれば、 それは個人の選択次第である。 ◆目標額がいくらであれ、 金を稼ぐのは、 まずは使う目的ありきである。 ◆唯一、 貧乏脳をつくらないメディア・本の効用 テレビがダメなら、 どんなメディアがいいのか。 その答えは「本」である。 ここでいう「本」に、 小説は含まれない。 なぜなら小説は娯楽であり、 娯楽においてはメディアを特定する必要は ないからだ。 ◆世の中には「貧乏脳」を増幅する 仕掛けがある 支出が収入を上回る、 つまり「支出優位」の人は、 なぜ収入以上の支出をしてしまうのか。 理由は単純、バカだからである。 貧乏脳はいい換えれば「バカな脳」なのだ。 ただし、生まれついてのバカではない。 世の中には、人をバカに変え、 欲望をひたすら増幅させ、 収入以上の支出をさせてしまう カラクリが満ちている。 人をバカに変え、 欲望を増幅させるカラクリの筆頭は、 メディアである。 テレビは人をバカに変え、 欲望の権化とする元区げんきょうである。 それから逃れ、 バカをやめることさえできれば、 たちどころに貧乏脳は解消され、 金持ち脳になることができる。