◆成功者はあくまで自分のビジネスにおいて成功した、 その事業ドメインに詳しいだけであって、 汎用的な事業成功の秘訣を知っているわけではない。 ◆既存のビジネス書では、 「コストを見直しましょう」 「社員のモチベーションを上げましょう」 といった、精神論に毛が生えた内容、 あるいは、特定の事例でしか通用しないような、 単なる体験談が中心になっている。 ◆要は金が稼げればいいだけなのである。 エクセルでうまく計算ができたり、 パワーポイントでキレイなプレゼン資料を作れたり、 英語ができたりする必要は、 本質的な仕事の能力とは 全く関係がないのだ。 ◆儲けるためには、 「特殊な理由で『完全競争市場』にならない市場」 を発見し、また作り出す必要がある。 商売を成功させるには、 普通でないやり方をすることで、 通常の経済活動の枠の中から抜け出し、 特殊な構造を作り上げる必要がある。 ◆商売の正しい見方「LTV > CAC」 巷のビジネス本や事業計画の解説本を見ると、 まず、PL(損益計算書)についての解説が載っていて、 「固定費を少なくし、 変動費をコントロールしましょう」 みたいなことが書いてあるのが精々せいぜいである。 しかし、ビジネスモデルを真に解析するとき、 もっとも重要なのは、 LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)と CAC(Customer Acquisition Cost:顧客獲得費用) のバランスである。 LTV > CAC 時系列でビジネスを切って、 良い・悪いを判断することに本質的な意味はない。 ビジネスを判断する本質的な軸は、 「顧客あたりの収益性」ということになる。