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ラリー・ウィリアムズの短期売買法〔2〕



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◆デイトレードは簡単ではないし、
即座に富を得られる保証された方法でないため、
数値的に言えば、
利益よりも損失のほうが大きくなる傾向がある。

大きな負けトレードを喫したときが
まさにそんなときだ。

たった1回の大きな損失がそれまでの利益を
吹き飛ばしてしまうこともある。

それまで80%の確率で利益を出していても、
1回大きな損失を出せば、
それまで稼いできた小金など海の藻屑と消え去る。

◆デイトレードは一見すると簡単に
副収入を得られるように思えるかも知れないが、
実際はまったく違う。

デイトレーダーは投資の数学的確率を無視する。

どういう意味か?

トレーディングや投資から利益を得るには、
基本的にはトレンドが形成されていなければならない。

トレンドがなければ、
利益を出すことはできない。

「じゃあ、トレンドを発生させるものは何か?」
とあなたは思うはずだ。

トレンドは時間の関数である。

つまり、
トレーディングしている時間が長いほど、
トレンドに出くわす機会は多い。

これは短期トレーダーのアキレス腱だ。

時間は我々の味方ではない。

短期トレーダーは分刻みで仕掛けて、手仕舞う。

ポジションを1日中保持することもできるが、
わずか数時間しか持たないのが普通だ。

つまり、機会を自ら制限するということだ。

自分に時間的な制約を設けることで
トレンドに遭遇する機会を狭めているのだから、
大きなトレンド(大きな利益)をとらえることは
事実上不可能だ。

市場でお金を儲ける最も確実な方法は、
ちいさなポジションを取って、
大きな動きをとらえることである。

デイトレーダーの場合はこれと逆だ。

彼らが大金を稼ぐ唯一の方法は、
大きなポジションを取って、
小さな動きをとらえることである。

この逆転現象によって彼らは自らを
不利な状況に追い込むことになる。

なぜか?

大きなポジションを持てば、
いつかは必ず、
大きな損失を被るからだ。

◆エドワード・ヘンリー・ハリマンの金儲けのルール

株で儲ける秘訣を知りたければ、損失を消せ。

これが答えだ。

4分の3ポイント以上逆行したらすぐに損切りをし、
順行の場合は利益を伸ばす。

利益が乗ってきたら、
価格に動く余地を与えるために
損切り価格を引き上げよ。

◆トレーディングで大金を稼ぐ唯一の方法は、
自分のトレードしている時間枠で
大きなスイングをとらえることである。

生きるためには呼吸が必要なように、
トレーディングに損失は付き物だ。

その損失を埋め合わせるためには
利益を伸ばす必要がある。

では、損失を埋め合わせるには何をすればよいのか?

方法は2つしかない。

負けトレードの比率を減らすか、
平均利益を平均損失よりも大幅に増やすかの
いずれかだ。

大きな利益を与えてくれるのは時間、
時間だけである。

アイデアではなく、
すべての天井と底をとらえようとすることでもない。

それは愚か者のすることだ。

◆短期トレーダーにとって、
利益を出す最も良い戦略は
ポジションを大引きまで持ち続ける、
ということである。