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ラリー・ウィリアムズの短期売買法〔3〕



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◆格闘技だろうがバイオリンやピアノであろうが、
成功するかどうかを占うものが一つある。

何か?

それは潜在的な能力ではなく、
練習に費やす時間である。

練習に費やす時間ほど、
将来成功するかどうかを見るための
優れた指標となるものはない。

心理学者はバイオリン奏者を見て
極めてシンプルな相関を発見した。

練習をたくさんやった人ほどうまい。

クラスでトップになった生徒たちは
他の誰よりも練習量が多かった。

世界的な「天才」として認められるようになった
巨匠たちは1週間に30時間練習した。

これに対して、1週間に8時間しか練習しなかった人は
音楽教師になる運命にあった。

◆トレーダーとして成功するためには、
今抱えている負けトレードを
どう扱うべきかを学ぶ必要がある。

損失は決して避けることのできない市場の真理だ。

したがって、損失から立ち直る方法を学ぶまでは、
自分の持てる能力をフルに生かして市場で
お金儲けをすることは不可能だと思ったほうがよい。

自分が行ったトレードを見直し、
市場の過去の動きを調べることは
トレードに大いに役立つ。

ところが、ほとんどの人はこれをやりたがらない。

◆短期トレードをする人たちは
どうやって儲けているのか?

短期トレーダーの目標はたった一つしかない。

市場の現在のトレンドをとらえることだ。

これが短期トレーダーの目標だ。

あなたがやるべきことはこれだけである。

簡単じゃないか、
と思うかもしれないが、
実はこれは簡単どころではない。

理由は2つある。

1: トレンドを見つけることそれ自体が芸術であり、
 科学であるということだ。

 しかも、抽象芸術だ。

 ピカソとセザンヌとシャガールを
 ごちゃまぜにしたようなものである。

2: トレンドの変化をうまく見つけられたとしても、
 それに過剰反応してすべてをダメにする。

 特に買ったものが含み損になっているか、
 わずかな含み益になっているときに、
 突然売りシグナルが出るとパニックに陥る。

デイトレードと自分の長期的な展望を混同してはならない。

長期的な展望は
将来的に起こることに関することである。

デイトレーダーは将来のことなど気にしないし、
している暇もない。

彼らの関心事は
今の短期トレンドをとらえることだけである。

したがって、短期トレーダーとしてのあなたの使命は
市場の動きに付いていくことである。

市場が上昇していれば買い、
下落していれば売る。

短期の天井や底を言い当てようとすれば、
手持ち資金はたちまち底を突く。

確実に、常にトレンドに寄り添うことが重要だ。

短期トレーダーにとって唯一のフレンド(友達)は
トレンドなのである。

強欲は恐怖よりも強い感情だ。

「持ち続けて祈る」人が多いのはこのためだ。

しかし、これは現在の新しいトレンドを
無視することにほかならない。

ハンドルを切り直さなければならなかったところで、
きっと元のトレンドに戻るはずだと祈りながら
買いポジションにしがみつく。

間抜けな奴は祈り、勝者は素早く方向転換する。

我々は非常に難しい2つのことをやろうとしている。

トレンドの変化を見つけることと、
自分自身の裏をかいて、
自分の「脳」に打ち勝つこと。

これを認識することが重要だ。