◆成功は耐えず学習し実行することによって 成し得るものであり、 生まれながらの本能から生まれるものではない。 ラリー・ウィリアムズの最後の言葉、 「必ず、損切りを、置こう」 ◆人生における第一のルールは生き残ること、 第二のルールは、ルールを破ることが第一のルールを 守ることになるのであれば、 ほかのルールはすべて破っても構わない。 投機にも人生のルールとまったく同じルールが 当てはまる。 生活するうえではシステムが必要で、 トレーディングするにもシステムが必要だが、 いつもすべてのシステムに従う必要はない。 なぜなら、システムはいつも新たな現実に 順応するわけではないからである。 したがって、我々は変化を常に観察し、 記録し、注意を払い、 その変化に合わせてシステムの最適な使用法を 考えなければならない。 ◆ラルフ・ビンスの資金管理 重要なのは数学的な期待値ではなく、 自分の決めた範囲内でプレーし、 プレーを中止することで儲けが期待できるかどうかと、 最悪の事態が発生したらそれに対処できるかどうか、 である。 賭けをする者はこれら2つの基準で判断すべきである。 期待値が正の場合、 つまり自分の決めた範囲内でプレーしたときに 儲かる確率が50%以上であったとしても、 もうひとつの基準(最悪のシナリオが発生したときに それに対処できるかどうか)をクリアしなければ、 その賭けには手を出すべきではない。 つまり、重要なのは、 それぞれのトレードのトレード量を最も安全に 最も現実的に決めることのできる アプローチなのである。 ◆ケリーの公式 F = [(R + 1) x P - 1] ÷ R P: システムの勝率 R: ペイオフレシオ (勝ちトレードでの平均利益÷負けトレードへの平均損失) 例: システムの勝率が65%で、 ペイオフレシオが1.3だとすると、 Fは次のように計算できる。 [(1.3 + 1) × 0.65 - 1] ÷ 1.3 = 0.38 したがって、各トレードへの投資額は 口座資産の38%ということになる。 ◆自分に合ったマネージメント マネージメントの方法は色々で、 計算式もさまざまだ。 しかし、優れたマネージメントシステムには 一つの共通点がある。 それは、勝っているときはポジションサイズを増やし、 負けているときは減らすという点である。 これこそがあなたの資産を正しく管理するうえでの 要となる部分である。 ◆1000ドル稼ぐのに1000ドル賭けることの問題点は、 賭けた1000ドルをたちまちのうちにすってしまう 可能性があることだ。 したがって、運・不運によるのではなく、 ゲームの自然な進展によって1000ドル稼ぐ戦略を 見つけたほうがよい。 トレーディングを続ければ大金を稼ぐことができるし、 ゲームがすぐに終わることもない。 1回のサイコロ投げで一攫千金を狙うのではなく、 長い時間をかけてじっくりと利益を積み上げていけば よいのである。