時間革命 [3] ◆そもそも「常識=あたりまえのこと、 自然なこと、不変のこと」というのは、 ひどい思い込みである。 変わらないものこそが自然だなんてとんでもない。 常識なんて、 その時代や文化しだいでいくらでも変わる。 よくよく振り返れば、 「変わること」こそが自然の摂理なのだ。 諸行無常 ◆勉強家であるのは結構だが、 「学ぶ」ことが好きな人ほど、 時間貧乏になりやすい。 なぜか? 彼らは世の中に存在している常識についても、 あまりにもうまく「学んで(Lean)」しまうからだ。 「これがあたりまえだ」 「そんなの常識だよ」 というのが口癖になっている人は、 注意したほうがいい。 既存の仕組みや制度を 「あたりまえのもの」と受け止めた瞬間に、 あなたの自分時間はものすごいスピードで 手元からこぼれ落ちていくようになる。 「バカ」になれ。 これは勉強ができるとか、 できないとかいった話ではない。 むしろ、一度学んでしまった常識をどれだけ 「忘れる (Unlean)」ことができるかが大事なのだ。 常識からどれだけ距離を取れるかは、 時間の感じ方を大きく左右する。 ◆自信には根拠なんてないほうがいい。 根拠がないからこそ、 崩れることがない。 死ぬまでずっと自信を持っていられる。 本当の自信とは、 「自分の心に寄せる強固な信用」である。 ◆亀毛兎角きもうとかく 死、目標、計画・・・ これは全部、未来のことだ。 将来のことを考えても仕方がない。 考えても意味のないことは考えない。 時間をムダにしないためには、 とにかくこれが大原則だ。 仏典などには、 亀毛兎角きもうとかくという言い回しがある。 ウサギに角があるわけがないし、 カメに毛が生えているはずもない。 だとしたら、 そんなものについて考えても意味がないというわけだ。 「死んだらどうなるか」とか 「人生の目的は何か」とかいった思考は、 すべて「亀毛兎角」である。 ◆綿密な計画なんてなくていい。 「やりたいこと」があるやつが本当に強い。 それを実現するための知識を、 すばやくインプットしていければ、 もはや最強だ。 やりたいことがないまま、 「何を学べばいいのか?」などと 計略を弄ろうするのはじつにくだらない。 「まず動く」から道筋が見えてくるのだ、と気づこう。