◆老後は誰もが一人の投資家!? 投資の果実が元本に大きく影響されるのは 金融の世界では常識だ。 元金100万円を年10%で運用しても 収益は10万円にしかならない。 1億円を年5%で運用すれば収益は500万円で、 それだけで日々の生活が賄える。 そのうえリスクや運用コストはこちらの方が ずっと低く手間もかからない。 経済合理的に考えるならば、 元金100万円しかない人は資産運用などせずに 働いた方がいい。 年10%の運用収益をコンスタントに達成するのは プロでも困難だが、 年間10万円の追加収入を得るのはさほど難しくない。 そのうえ投資は損をするリスクがあるが、 働けば確実に利益が増える。 効率的な投資ができるのはまとまった元金がある人 だけなのだ。 だがこんな身も蓋もない話はどの本にも書いてない。 資産運用について語る時は、 すべての投資家が等しく元金を持つことが 暗黙の約束事になる。 資産の多寡で投資家を差別してはならないのだ。 とはいえ、十分な元金のない投資は無意味だと 決めつけるわけではない。 好むと好まざるにかかわらず 私たちはいずれ現役を引退し、 第ニの人生を歩むことになる。 老後とは生活の糧を労働から得るのではなく、 年金と資産運用のみに依存することだ。 高度成長期の日本人の人生設計は、 できるだけ早くマイホームを購入し、 定年までに住宅ローンを完済するという シンプルなものだった。 不動産という万能の資産さえあれば 株式や債権を保有する必要はなく、 マイホームの含み益を温存したまま 公的年金と企業年金で豊かな老後が実現できた。 だが今やそのすべてが崩壊の危機に瀕している。 だが今も多くの人は時代遅れの設計図に しがみついたままだ。 老後は誰もが一人の投資家になる。 成功の方程式はもはや役に立たない。 その時、金融市場について何の知識もなければ、 どうやって自分と家族の生活を守れるというのだろう。 私たちが投資を学ぶ理由はここにある。 多くの投資本には、こんな内容のことが書いてある。 だが、これは本当だろうか? 公的年金と企業年金に依存しない生き方もあるはずだ。 年金に依存しないでパッシブインカム(Passive Income) で生活するといった選択肢もあるはずだ。 たとえば、インターネットを利用して Passive Incomeという収入を得る方法もある。 Pythonなどのプログラミングを習得すれば、 BOT(自動トレードのロボット)を作成して FX、仮想通貨の自動トレードで稼ぐこともできる。 また、ChatGPTなどを利用してコンテンツを自動生成し てGoogle AdSense等の広告料で稼ぐこともできる。 まとめると、老後は「公的年金・企業年金+投資で 不足分を補う」という生き方と、 Passive Incomeで年金に依存しないで フロー収入で生きる生き方がある。 個人的には、Passive Incomeを構築して フロー収入を得る生き方を選択したいと思う。