思いと健康【ジェームズ・アレン】
原因と結果の法則[1],
原因と結果の法則[2],
原因と結果の法則[3],
原因と結果の法則[4]
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肉体は心の召使である。
心の中でめぐらされる思いに、
つねにしたがっている。
意識的に選ばれる思いであろうと、
反射的にめぐらされる思いであろうと、
まったく関係なしに。
肉体は、
暗くけがれた思いにつきしたがい、
病気や衰退へと沈んでいくこともすれば、
楽しく美しい思いにつきしたがい、
健康と若さの衣を身にまとうこともする。
病気と健康は、環境同様、
心の中でめぐらされる思いの
明らかなあらわれである。
病的な思いは、
それ自身を病的な肉体に通じて表現する。
恐れは、
人間を弾丸にも劣らぬ速さで
殺すことさえある。
それは、また、
はるかにゆっくりとではあるが、
別のさまざまな方法で、
無数の人々を確実に殺しつづけてもいる。
病気を恐れながら生きている人たちは、
やがてそれを実際に手にする人たちである。
あらゆる種類の不安が肉体を混乱させ、
混乱した肉体は、
病気に対して無謀備である。
けがれた思いは、
たとえ行動に移されなくても、
神経系をずたずたにしてしまう。
強くて清らかな幸せな思いは、
活力に満ちた美しい肉体を創り上げる。
肉体は、繊細で柔軟な装置であり、
くり返しめぐらされている思いは、
それが良いものでも悪いものでも、
その内容に応じた結果を、
肉体内に確実に発生させている。
人間は、
けがれた思いをめぐらしつづけているかぎり、
けがれた血液を手にしつづけることになる。
きれいな心からは、
きれいな人生ときれいな肉体が創られ、
けがれた心からは、
けがれた人生とけがれた肉体が創られる。
私たちが思うことは、
私たちの行い、肉体、環境および、
私たちが手にするあらゆる体験の源である。
その源をきれいにしたならば、
すべのものがきれいになる。
いくら食生活を改善しても、
自分の心を改めようとしない人間には、
ほとんど効果がない。
しかしながら、
つねに清らかな思いを
めぐらせるようになったとき、
人間はもはや、
病原菌を気づかう必要さえなくなる。
そのときから人間は、
とても自然に、
体に悪い食べ物を好まなくなる。
もしあなたが自分の肉体を
完璧な状態にしたいのなら、
自分の心を守ること。
肉体を再生したいのなら、
心を美しくすること。
悪意、羨望、怒り、不安、失望は、
肉体から健康と美しさを奪い去る。
憂鬱な顔は偶然の産物ではない。
それは憂鬱な心によって創られる。
醜い皺は、愚かな思い、
理性を欠いた思い、
高慢な思いによって刻まれる。
美しい思いは、
どんな医師よりも上手に、
肉体から病気を一掃する。
James Allen