無理ゲー社会[2]
無理ゲー社会[1] ,
無理ゲー社会[2],
無理ゲー社会[3] ,
無理ゲー社会[4]
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◆平均付近のほとんどの人にとっては、
「遺伝が半分、育ちが半分」ということ
人生のあらゆる場面に遺伝の影が延びているから
自由意志に制約があることは間違いないとしても、
だからといって生まれ落ちた瞬間にすべてが
決まっているわけではなく、
自分の手で運命を(ある程度)
切り開いていくことはできるはずだ。
◆残酷な真実▶努力は遺伝で決まっている
成功にとって努力などの性格特性が
重要なのは間違いない。
だが、ここで無視されているのは
行動遺伝学の第1原則で、
知能だけでなく努力にも遺伝の影響がある。
遺伝率は「やる気」が57%、
「集中力」が44%で、
努力できるかどうかのおよそ半分は
遺伝で決まる。
◆個性(わたしらしさ)には
遺伝と子育て以外のなにかが
強く影響している。
この”なにか(ファクターX)”が
「非共有環境」だ。
行動遺伝学では、「こころ」を
「遺伝率+共有環境+非共有環境」
で説明する。
遺伝率は外見、精神疾患などの
さまざまなばらつき(分散)を
遺伝要因でどれだけ説明できるかの指標で、
身長や体重ではおよそ70~80%になる。
共有環境は「兄弟が同じ影響を受ける環境」
のことで、
一般には家庭環境(子育て)とされている。
非共有環境は、
「兄弟が異なる影響を受ける環境」
と定義されている。
子どもの人格形成に決定的なのは
「友だち集団内の地位争い(キャラづくり)」
である。
ほとんどの項目
(パーソナリティにおける遺伝率、共有環境、
非共有環境の影響)で
遺伝と非共有環境の影響が圧倒的に大きく、
共有環境の影響はほとんどないか、
きわめて小さい。