無理ゲー社会[1]
無理ゲー社会[1] ,
無理ゲー社会[2] ,
無理ゲー社会[3] ,
無理ゲー社会[4]
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◆資本主義は、
「自分らしく生きたい」
「より幸せに(ゆたかに)なりたい」
という”夢”を効率的にかなえる経済制度として
またたくまに世界中に広がった。
その資本主義がいま、
ある種の機能不全を起こしている。
人々が「自分らしく」生きたいと思い、
ばらばらになっていけば、
あちこちで利害が衝突し、
社会はとてつもなく複雑になっていく、
これによって政治は渋滞し、
利害調整で行政システムが巨大化し、
ひとびとを抑圧する。
リベラル化が引き起こした問題を
リベラルな政策によって
解決することはできない。
すべての「不都合な事実」は、
「リベラルな社会を目指せば目指すほど
生きづらさが増していく」
ことを示している。
◆日本では就労可能性(働く能力)がある場合は
生活保護の受給資格がない。
身体的・精神的障害などによって
働けないと認定された者以外は
福祉事務所の就労指導の対象になる。
ここに母子家庭の貧困の問題がある。
母子家庭になるのは離婚したからで、
貧困に陥るのは別れた夫が
養育費を払わないからだ。
責任は男にあるが、なぜか日本では、
養育費の不払いはほとんど問題にならず、
母子家庭の生活保護不正受給だけが
バッシングされている。
こうした現状を見れば、若い女性が
「結婚して子どもを産んでも
なにひとついいことがない」
と思っても無理はない。
結婚とは赤の他人が
いっしょに暮らすことだから、
続けられるかどうかは、
やってみないとわからない。
◆ベーシックインカム(BI)の問題点
BIで問題となるのは、
移民や外国籍の居住者の受給資格をどうするか?
もっとやっかいなのは
外国にいる日本人の子どもの問題である。
たとえば、日本人が東南アジアで結婚して
子どもが4人いるとする。
この子どもの受給資格をどうするか?
ここを議論しないといけない。