◆市場の実際の動きによって その考えが裏付けられるまで、 賭けに出てはならない。 なぜなら、 予期したほどにはマーケットが 反応しない場合があるからだ。 ◆投機すべきときもあれば、 投機すべきではないときもある。 極めて核心を突く金言がある。 「競馬では一つのレースに勝てても、 トータルで勝つことはできない」。 相場も同じである。 投資や投機をして利益を得られる時期は確かにあるが、 毎日毎週トレードを続けて着実に利益を 得ることはできない。 1年中トレードをし続けて 利益を上げようとするのは無鉄砲な人だけだ。 それはあり得ない、不可能な話である。 ◆成功によって手にできる成果は、 自ら記録を付け、自ら考え、 自ら結論を出すという点において、 どれだけ偽りなく誠実に努力したかに比例する。 ◆リバモアの建玉法は順張りであり、 少し逆行すれば損切りして イクスポージャー(※)を解消するし、 順行すればポジションを積みますことになる。 この原則に従えば必然的に うまくいっているときにしか マーケットにいないことになる。 ※Exposure 投資家や金融機関、企業が保有する金融資産のうち、 市場の価格変動リスクや特定のリスクにさらされている 金額や残高、その比率のこと。 ◆ある局面で後退することが最終的な勝利の可能性を 高めることにつながる。 これは大きな勝利に必要な 小さな負け(コスト)である。 初心者はこうした考え方がなかなかできないが、 たえず目先の勝ちにこだわることは 破滅への最短のパスである。 また、のべつ幕なしにリスクをとるのも無意味であり、 生き残りたければ時期を選ぶ必要がある。